夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【デスミュ】小池徹平という人のL

※作中のネタバレ含みます。


ブログに色々と書いたところ、思ったより色んな方に読んで頂けてとっても嬉しい反面、失礼なことを言っていないかちょっと心配になった。
そして心配になったとか言っておきながら、特定の個人についてのお話なのでご容赦ください。
5回くらい前置きした方がいいかと思うので言いますが、Lが好きなオタクの戯言です。



小池徹平がL役だって」

と、言う話を最初に聞いたとき「マジかよ!?……マジかよ!?」と思わず二度言った。


小池くんは「ヤンキー母校に帰る」や「ウォーターボーイズ2」でかわいいな人だと思っていた記憶があるし
「ごくせん2」で彼が演じていた武田くんという役がめちゃくちゃ好きだった。
その後も出演作品はぽろぽろチェックしていたし、WaTで活躍していたことも知っているし、直近だと「あまちゃん」を真剣に見ていた。


それこそ私がまだ芸能界隈オタクではない頃に薄ぼんやり「この人好きだな」と思いつつも、本当にただの「お茶の間ファン」以下の「見る作品に出てたらラッキー」位の距離感だった。
回りくどく言ってしまったけれどとりあえず彼の演技が好きなのだ。
(勿論ファンの方から比べたら本当にほわっとしたニュアンスなので、お茶の間以下のにわかが好きなんていうなよ!とか思われたらそこは本当に平謝りしかない。)


小池くんは綺麗な顔立ちだが、はっきりと物をいうタイプの方だと思うし、発言に芯がある。
何より明るくてきゃぴっとしたイメージがあるのに、影のある演技がとても素敵だなと思っていた。
だから彼がL役になったと聞いた時、まったくイメージは沸かなかったがとても嬉しかった。私が勝手に嬉しかった。


私がLに抱くイメージは「かっこよさ」と「ミステリアスさ」は勿論だが「不気味の中にあるキュートさ」が大事だと思っていた。
小池くんの演技を舞台で見たことは今まで一度も無かった、ミュージカル俳優ではないが歌が歌える人だというのも知っている。
「これはもしかして…」と大分そわそわして、期待値は高かった。
けれど、あまりに期待をしすぎると少しの誤差があった時にがっかりしてしまう自分が嫌なので、自分の目で観るまでは何も言うまいと決めていた。


そして観劇に至り、気がついたら小池Lサイコー!になっている私がここにいる。
今まで彼の演技を生で観た事が無い状態でも高かった期待値が、メーターを振り切ってぶち壊れた音がした。
「綺麗」「尊い」「ありがとう」の3コンボで感想が終わっている。


私が舞台という「目の前」で見るライブ感が好きで映像というテレビないしスクリーンを介して自分が見聞きする情報にうまく歩み寄れないのかもしれない。
それゆえどうしても目の前で自分が体感できる舞台の印象のほうが強くなってしまう。
なので「Lが現実にいる」と思ったのはデスミュを観て初めて抱いた感情だった。
びっくりした。先日の日記にも書いたが、それだけで涙が出た。
これは好みの問題だと思うのだが、小池くんのLは「私が思い描いていたL」がアウトプットされた姿のような気がする。
(勿論映画版は生で目の前で演技していた訳ではなく比較する気はないのでその話は横へ。)


突然猫が威嚇をするみたいにシュッと背筋を伸ばしたかと思うと、ゆっくりとした独自のテンポで歩みを進める。
そんな彼のLはまるで変拍子のワルツを優雅に踊るみたい、とぼんやり思った。
まるで飛び出て零れ落ちてしまうんじゃないかというくらいカッと目を開くしぐさや、集中して半開きになる口、それを抑える手、空を見つめる視線。
「ああ、Lがここにいる」と思った。
死ぬまでにこの目でLを見る事が出来る私は幸せものだと思ってしまった。
照明が当たりきらきらと輝いていた彼の目は、涙をためていたからなのかは解らない。けれどこの世の物とは思えないくらい綺麗に見えた。


パンフレットやアフタートークでの小池くんの言葉は、デスノートの世界観を、そしてLという人物をとても突き詰めてくれてるのだなと思っていた。
「Lはどうしたら」「Lならどうするか」という事を考えていて、まるでニア(原作キャラ)みたいというか、小池くんの「Lという役に対する尊敬」がビシバシ伝わってきて、たまらない。
だからどんな展開になっても、どういう行動を取っても、きっと彼の演じるLに満足して、私は座席でやっぱり泣き続けているのだろう。
ラストシーンについても、彼のアフタートークでの「意思をもって発言している」という言葉から、更に解釈が深まり、良い意味で苦しくなっていった。


何より、彼自身がパンフでも触れている「Lが歌を歌っている事」に違和感を感じさせないのは本当に凄いと思った。
Lが歌っている、けれど話しているのだ。感情の強弱をつけて、Lらしく、歌で言葉を伝えている。
本当にLのような姿勢で、しかも傾斜のある舞台上だというのに、透き通るみたいな声が、まるで私の煩悩まみれの心を見透かされているみたいで苦しかった。


イチゴをつまんで食べるシーンがかなりお気に入りで、堪らない。うまく説明が出来ないのだけどとても好きだ。彼の「Lが物を食べる」モーションがいたく気に入っている。
それからミュージカル版のLは少しアクティブで、良く動くし良く歩く。
ジーンズにもダメージが施されていて、右ひざの下あたりと、裏側太ももの付け根に穴があいていた。(裏側はしゃがんでるシーンじゃないと確認できないので今日気がついた。)
ぶかぶかのカーキのジャケットを羽織っても尚はみ出る白い袖は、不気味なくらいに真っ白だった。
後はスニーカーのメーカーを特定しようと試みてみたが、ナイキではないだろうという事と、靴の裏側に左右を判別するシールが貼ってある事と、
Lは東大に行くためにスニーカーをわざわざ買ったんだなということしか解らなかった。
最早だんだん小池くんの話じゃなくなっている。


Lが好きすぎて欲目だろう!と思われるかもしれないが、私はむしろ好きなキャラにはキャストと「解釈違い」を起こす事が多々あり、好きなキャラ程あーだこーだ言ってしまう事が多い。
なので今回は自分でも物凄く驚いている。
正直小池くんのファンはなんて素敵な人を推してるんだ!と羨ましくなるレベルだったし、キャスティングした人には土下座をしてお礼を言いたいし、
小池くん本人に対してはただ今後一生の幸せを願いたいと思ってしまった。宗教だ。


これから先の人生で、感謝をしたいと思う役者がまた一人増えた。
小池徹平という人にまつわる全ての人にお礼を言って回りたいのだがそれは出来そうにないし、どうやってこの感動を伝えたらよいのか解らなかったのでとりあえずブログに書いた。
「800円の写真を100セット買っても8万円か」と呟いた私を友人が止めてくれなかったら、大分危なかったところである。


舞台内容についての考察ではないのだけれど、今回私がこんなにデスミュにどっぷりになったのは誰でもない彼のお陰だと思うので、その気持ちはきちんと書きとめておこうと思った結果、こんな事になってしまった。