夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【舞台】ライブ・スペクタクル NARUTO-ナルト-

ライブ・スペクタクル NARUTO-ナルト-

2015年4月29日~5月10日(東京凱旋)
@AiiA 2.5 Theater Tokyo

http://www.naruto-stage.jp/


公演期間が長いのと凱旋公演があるものはどうしても油断をする。これは関東在住の良くないところだといつも自分に言い聞かせている。
バタバタしているせいで「ライブスペクタクれない!どうしよう!」と言っていたら、ぎりぎりセーフでライブスペクタクれました。
思ったことバーっとだらだら。メモくらい。
アイアにおける自分の制限時間はもって1時間半だと把握。腰痛悪化であった。


始まる前のあれこれ

NARUTOって一度舞台化してて、確かその時はイリュージョンしてた記憶があり(実際自分は観に行っていない)、そこから今回の発表で、ライブ・スペクタクルとはなんぞや?から始まり、事前情報でなんとなく理解。
ステージのニュアンスとして「どういうスタイルでくるのか」の予想が付いていて、だからこそどこまで凄い物が来るのか興味津々だった。
先に公演を観終わったり、通っている友達が「ライブスペクタクルだった」と言っていたので、こりゃあ体感しないと何も言えねえ!となり勢い良く劇場へ。


原作は連載開始からずっと読んでてコミックスも買っていて、どこで離脱したか今ひとつ思い出せないのだけど中忍試験は間違いなく読んだ。
サスケくんを助ける助けないみたいな所までは記憶があるから意外と結構読んだのかな…。
我愛羅くんが好きで、「油女シノと犬塚キバ」と「再不斬さんと白」のコンビが好きでギャースカ言っていた。後の記憶は危うい。


ライブスペクタクった感想

一言で言うととても楽しかった。
なんだろう「小難しくあーだこーだ行間を読んで考える」ような舞台を観たい時もあれば、「難しいことを考えず与えられる物をただ受け取る」みたいなものを観たい時もある。観劇日はそっちの気分だった。
先に観劇してた友人と丁度都合があったので、観劇後お酒を飲みながらあーだこーだ言っていて「これはとてもクオリティの高いヒーローショー」だよねと。
ヒーローショーっていう言葉は決して悪い意味ではなくて、TVの中でしか見られないヒーローたちが自分の目の前に飛び出てきて、そして自分の知っている情報がなぞられる。まさにその感じ。とってもわくわくする。


「深いことは考えさせてくれない」けれど、「深いことを考えなくても楽しめる」というか。
なんで?どうして?が存在しない。「そういうもの」です!と予め言い切ってくれてるので、ああそういうものなのね!っていって楽しめる。
そんな風に難しいことを考えずに自分の憧れてる世界が立体になって飛び出してくるのがヒーローショーだと思うので、とかく胸が躍った。


プロジェクションマッピング多様とか、客席に絡んだりとか、過度なメタを普通の演劇でやられるのが私は苦手なんだけど、
こういうもの(今回のNARUTOの意)においてのプロジェクションマッピングの使い方ってすっごい楽しい!!って思ったし、客席に来るのも「キャラクターがいる!」ってなってわくわくする。
そんでもってメタがなかった。これとてもよい。客席に降りてきてもキャラ感は強かったような気がする。


自分の中の話だから大分紙一重なんだけど、「キャラクターと客席一体型」は好きなので、1幕の風車手裏剣のところで「渦巻きの中心を見つめろ!」って物凄い説明セリフが入ったのとか、2幕のチョウジのシーンとかすごいきゃっきゃとはしゃいでしまった。
その辺もしかしてある種大衆向けのコンテンツなのかな~とぼんやり。
ライブスペクタクルって結局なんだったのか良くわかんなかったんだけど、多分感じた全ての事象がライブスペクタクルだったんだと思う。
物凄くエンタメ性高くて、これは確かに外国の方にウケるよなと。


オープニングがめちゃくちゃ楽しくて、わくわくして、どきどきした。光と映像の効果と本人の動きでとてもよい。
エンディングでタイトルが出た瞬間もぞくっとしたし、立体のアニメを観てる感じ。
これがいわゆる「2.5」なのかなあと思ったんだけどもう2.5ってなんなのか最近よく解らないから言及するのはひとまずさておきとしてなんかいいもの見たな~という気持ちだった。


2幕でサスケくんが記憶の中のイタチと対話するシーンが、私はロミジュリの死が来たのか!?とか言ってて、友人は精神世界でポエミーだった…と言っていて。なんかとかくツボだった。
あの演出が必要だったのかどうかと言われるとちょっとその辺り難しいんだけど、見た目としては儚くて綺麗。
あとトランポリン使ったり、木登りのシーンのまさかの床を使ったり、砂の表現とか、手を変え品を変えなのは見てて飽きなくて、なんかキャラクターが見れて演技も見れて色々見れて、新しいな~と思った。
上手く融合させないと全部中途半端になるから、やっぱりとってもクオリティ高かったと思う。


少し苦言を言うと、上演中の客席案内のスタッフは頼むからもうちょっとタイミングを読んで欲しいのとかがんで欲しかった。
1幕前半の影分身で真っ暗闇の中光を使う効果があるのに、スタッフが誘導するから外の光が入るし、手に持ってる懐中電灯が光ってるの、まったく意味ない。勿体無い。
あと7500円が丁度良い価格かというと気持ち高いかなあという印象ではある。せっぱつまってる時の自分だったら中々いけないかも。


芝居とか脚本とか

役者陣のクオリティが高かったので特に問題はなく、「こういう物をやります!」っていう中で見たいな~と思ったものは見れたから満足していても、やっぱりちょっと早回し感は否めなかったかなとは思う。
全体的にセリフの間が尋常じゃなく早くて、そこは一呼吸おいてもいいんじゃ!?みたいな所は多数。良い事言ってるのに間がないの勿体無かったかな。


私は丁度1幕の内容は頭の中に情報があったから、脳みそで補完しつつ「こんな話もそういやあったな」みたいになりつつ、2幕は読んでない所の話が出てきたのと中忍試験がぶっとんでたので、原作を知ってる人と知らない人と両方出来てちょっとお得気分だった。
個人的には2幕が気持ちダレた印象というか、視点がブレてたので、感情移入のしどころが難しくなっちゃったかなと少し。


友人とも「1幕が修行編、2幕がVS再不斬で終わったらすっきりだったのでは」と言っていたのだけど、それだと他の班のキャラが出せないんだよね、難しい。
他のキャラが見れたことが嬉しかったのも大きいし、そこまできちっとしちゃうと今度特殊効果が面白くなくなっちゃうしで、このバランスが丁度良いのかな~。
早回しだなんだと言いつつも1幕の再不斬編が凄い丁寧に扱われていたからボロボロ泣いてしまった。
ご機嫌斜めになってしまっていた幼いお子さんの泣き声が聞こえたが、割と聞こえなかったフリをして勢い良く泣いた。


あと、若手勢の中で我愛羅役の須賀健太くんだけちょっと毛色が違って面白かった。
なんだろう、上手く説明できないんだけど、どっちが上手いどっちが下手とかじゃなくて、彼はとても3次元的な芝居をする子だったので、我愛羅と誰かが絡んでいるシーンがなんか不思議な気持ちになった。
特にサスケとナルト辺りかな。時空の歪みを感じて面白かった。
はじめて、我愛羅の事を人間だと認識したかもしれない。人間の我愛羅だった。
2次元のナルトとサスケVS人間の我愛羅みたいな、なんかそんな感じ。上手くいえないんだけど。


煩悩のままに

第八班がかわいかった……………。
出番が多いか少ないかって言ったら確実にこれは少ない方なんだろうけど、とてもかわいかったので満足してアイアからスキップで出てしまった。
班決めのシーンでキバがシノに握手して、そのあとヒナタと握手をして、っていうくだりがびっくりするほど可愛くて煩悩にまみれたオタクは満足だった。
後これはもうキャストの話だけど、キャラの推しコンビがカーテンコールで手をつないで挨拶するっていうのはたまらないものがあるなと毎回。
シノとキバが立体になって手をつないでる世界が目の前に広がっているというのが素晴らしくてとりあえず静かに一礼。


今回第三班(ガイ先生のところ)と砂のテマリとカンクローがいなかったのが個人的に惜しくて。というか「見たかったー!」な感じだったのだけど。
これ以上出演者増やしても全員出番減るよ!って感じだけど、それくらい「キャラがそこにいる感」が良かったし、公式とか物販のビジュアルが素晴らしかったので、このテイストで皆みてみたいな~という気持ち。
でも第二弾があるなら?と思うとそれはそれで難しいし、これはこれでいいのかな~。
女子キャラがちゃんといて、かつ女子がかわいい舞台は目の保養が出来て最高だった。


舞台を観終わって「原作もっかい読みたい」となってるので、いい導線なのかも。そういや結局最後まで読んでないからその内読もうと思う。
この記事アップしてるのが国内公演全て終わったあとなので、これから海外公演がずらっとあるのは、なんか不思議な気持ち。国内での外国の方のウケが相当よかったようなので、海外での反応も楽しみなところ。