読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【デスミュ】CDがもっと楽しくなる(かもしれない)話


デスノート The MUSICAL」のライヴ録音盤CDが発売されました!!!

f:id:ka_ri_ng:20150730203133j:plain:w300


CD発売ありがたや~本当にありがたや~ということなのだけれども、CD未収録楽曲があったり、浦イトと柿ラで2ver.発売になったりな今回。
改めて当時の感想を発掘してきたり、聴き比べをしたりしてみて
デスミュを観てない人でも楽しめる!観た人はより楽しめる!!
CDを1枚だけ買った人でも楽しめる!2枚とも買った人はより楽しめる!!
買ってない人は思わず聞いてみたくなっちゃう!!

というようなまとめを残そう!…というのは完璧に後付けで、単純に私が楽しいからやったことの備忘録。

CDのつくりに関しては思ったこと書いているだけなので事実と違うことが大いにありえるのでご注意を。
なんか夏休みの自由研究みたいで楽しかった。(という事でこの暑さを誤魔化そうとしている)

収録楽曲について

舞台 CD タイトル 収録音源
M-0 1 オーバーチュア 同一
M-1 2 正義はどこに
M-2 3 哀れな人間 同一
M-3 - できるものなら -
M-4 4 デスノート
M-5 5 キラ 同一
M-6 6 恋する覚悟 同一
M-7 7 私のヒーロー 同一
M-8 8 ゲームの始まり 同一
M-9 9 一線を越えるな
M-10 10 秘密と嘘
M-11 - デスノートプライズ -
M-12 - できるものなら リプライズ -
M-13 11 正義はどこに リプライズ
M-14 - アントラクト -
M-15 - 正義はどこに リプライズ -
M-16 12 残酷な夢 同一
M-17 13 死のゲーム ※1
M-18 14 秘密のメッセージ 同一
M-19 15 揺るがぬ真実 同一
M-19a - スクランブル交差点 -
M-20 16 残酷な夢 リプライズ 同一
M-21 17 名誉にかけて 同一
M-22 18 ヤツの中へ
M-22a - ヤツの中へ リプライズ -
M-23 19 命の価値 ※2 同一
M-24 20 愚かな愛 同一
M-25 - 揺るがぬ真実 リプライズ -
M-26 21 最期の時
M-27 - デスノートプライズ -
M-28 22 レクイエム 同一

※1 Lの独唱後~理事長挨拶の会話部分はカット
※2 楽曲2番部分~総一朗とLの会話部分はカット

ざっくり表にするとこんな感じで主にリプライズ系がガッツリ削られている。

全楽曲について

CDに入っていなかった曲はこんな感じ!という話と、CD収録されている楽曲は浦井Ver.と柿澤Ver.で差があるのか!みたいな話をするコーナー。

予想の範疇をこえないのだけれど、この可能性が高いかもという前提が下記。
・オケと歌声は別で編集をかけている
・月がいない楽曲は基本同じ音源が使用されている
・月がいる楽曲もオーケストラ音源は同じ物を使用しているものがある
・月がいる楽曲内でも他キャストの歌声は同様の物を使用している箇所がある

そんなことを踏まえつつ、各楽曲について順番に書いていこうかと思う。
未収録の楽曲に関しては以前書いた記事もあわせてご参照いただければよりわかりやすいかも。
※CD収録楽曲の歌詞はあえて未修正のままにしてある。
【デスミュ】ざっくり歌詞メモ - 夢は座席で安楽死。
 

M-0 オーバーチュア

CDトラック1
歌:アンサンブル
不安になるようなオーケストラのメロディとアンサンブルの不気味な歌声から物語が始まる。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

M-1 正義はどこに

CDトラック2
歌:月、アンサンブル
高校生の月が教室で「法と正義」について話をしながら、本作の主題である「正義とはなんだ?」という事のキッカケになるとても大事なメインテーマ。

CDは丸ごと別音源。同時再生するとオケもがらっとずれる。
柿ラの方がテンポが早くスタッカートが聞いていて、浦イトはまろやかに歌う感じ。
ラスト、柿ラは「それがこたえーだー」なのに対して、浦イトは「それがっ、こたえーーだーー」という感じでかなり歌い方に癖が出ている。

M-2 哀れな人間

CDトラック3
歌:リューク、レム
人間界を見下ろしながら同じことの繰り返しの日々が「退屈」と騒ぐリューク。人間についてレムと共に歌い、楽曲最後でデスノートを人間界に落とす。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

M-3 できるものなら

CD収録なし
歌:月、アンサンブル
目の前に落ちてきたデスノートを月が見つけて拾い、原作さながらにデスノートのルールを口に出しながら「不幸の手紙から何も進化がない」と鼻で笑う。
耳に入ってくる臨時ニュースで報道されている音原田名前を耳にした月は試しに…と、はじめて自らの手でデスノートに名前を書き込む。
まさに月の運命を変えてしまう楽曲。(しかし未収録)

余談だが「音原田九郎」と書くときに、柿ラは小さく口で「おーとーはーらーだ」と言いながらノートに書いていた。浦イトは静かに書く。

M-4 デスノート

CDトラック4
歌:月
音原田の名前を書いて40秒経つも何も起きず、安堵とも残念そうともとれるリアクションを取る月。
次の瞬間音原田の死を告げる臨時ニュースが入り、デスノートの力を手に入れた月が「不思議だ、世界が輝いて見える」と歌う。
製作発表時は「分岐点」というタイトルがつけられていた。

CDは丸ごと別音源。やはり柿ラの方がオケ共にすこしゆっくりテンポ。
途中の捜査本部のセリフは同じものを使用しているかもしれない。

M-5 キラ

CDトラック5
歌:リューク
突如部屋に現れた妹の粧裕との「ミサミサのライブにいこう!」というやり取りの後、1人きりになりノートを見つめている月の元に死神リュークが現れる。
リュークは月とキラの存在に対して、馬鹿にしながらも「救世主はお前じゃない」「お前は人間だ」と注意を促す。

CDは両バージョンとも同じ音源を使用。
「神か悪魔か」の部分でリュークが月を翻弄する描写があり、視覚的には回転させられるのだが、浦イトはフィギュアスケートのようにものすごいスピードで回り、柿ラは操り人形のように足元がおぼつかなく回る。

M-6 恋する覚悟

CDトラック6
歌:ミサ、アンサンブル
月と粧裕が見ている(というてい)のライブにてキラ信者のミサが歌う、本作において唯一「楽曲として存在している楽曲」。
公演時はミサがはけた後にリュークによる同楽曲の歌唱(という名の好き放題タイム)があった。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

M-7 私のヒーロー

CDトラック7
歌:粧裕、ミサ
ミサのライブ後、MCでの「キラに捧げる」と称して自らの楽曲を歌ったことについて議論する夜神兄妹。
「キラがお兄ちゃんみたいだったら良いのに!」と、キラを批判し目の前にいる兄への評価を歌う。
途中からミサが同じ歌詞をキラに向けて歌い、同じ楽曲の中で二つの意味での「ヒーロー」と「アンチヒーロー」について歌われているが、その正体はすべて月という皮肉さ。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

M-8 ゲームの始まり

CDトラック8
歌:L
開演からおおよそ40分辺りでやっとおでましする探偵Lの登場曲。
Lの自室という名の彼の世界の中からキラへ「ゲームを始めよう」と訴えかけ、物語もここから加速し始める。

CDは両バージョンとも同じ音源を使用。
公演中はラストの「高校生だ」と「はじめよう」の部分が日によってかなり違いがあって面白かった。

M-9 一線を越えるな

CDトラック9
歌:総一郎、月
リンド・L・テイラーのトリック後、自宅に帰宅した総一郎に対して「Lは何者なのか」とヒントを手に入れたい月と、月に親として「キラのようになってはだめだ」と苦言する総一郎による、どこか嚙み合わない親子の正義を語る。

CDは丸ごと別音源。オケはもしかしたら一部同じかもしれない。
むしろよくよく聞いたら総一郎パパがなんか違うセリフしゃべっている…(笑)
ちなみに浦イト版が「人の命を奪ってしまった」、柿ラ版が「人の命を犠牲にしてしまった」という些細な差。
以前から言っているが、浦イトは言っている事は解っているが全うする気がなく、柿ラはそのまま背中を押されていると誤認しているイメージ。

M-10 秘密と嘘

CDトラック10
歌:月、L、総一郎
Lのやり方は受け入れられない!と批判し、総一郎含む捜査本部とLの溝が段々と深まっていくさまがわかる曲前半。
Lの名前を知る為には「死神の目」の取引が出来るとリュークが月に自室で持ちかける曲中盤。
別の空間にいるのにもかかわらず、キラに対して歌うLと、Lに対して歌う月の視線や動きが交差し、最後に「死ぬのはお前だ」とハモるのは圧巻。

歌声は別音源、前半のLと総一郎の掛け合いのところとオケは同じかもしれない。
柿ラの方がセリフ部分の間を長くとっていて、途中3分頃と4分50秒頃の2箇所で1小節ずつプラスするとぴたりと歌が重なっていた仕様だった。
小池Lの歌い方は浦イトの方がムキになっている印象。
同じく鋼リュークのしゃべり方も対浦イトと対柿ラでしゃべり方が違う。対浦イトはリュークの方が子供、対柿ラの方は子供に対してしゃべりかけているみたいな印象。

M-11 デスノートプライズ

CD収録なし
歌:月
FBI捜査官ハリー・ベルもろともFBI捜査官の命を奪うシナリオを作成した月は、新宿駅にてハリーに直接接触し「11時13分出発予定の電車」に飛び込んでいくハリーを見つめる。
いよいよ犯罪者ではない人間を殺してしまう事に対して「犠牲は覚悟だ」と遠くを見つめながら歌う月。
ハリーが飛び込んだ後、柿ラは「もう戻れない」と壊れて絶叫する印象、浦イトは「僕に逆らうからだ!」という印象だった。

M-12 できるものなら リプライズ

CD収録なし
歌:捜査本部
総一郎より「命を落とす可能性がある今回の捜査から外れたいものは言ってくれ」と伝えられる捜査本部の面々。
自分の家族の事情、自分の正義の在り処、それらを天秤にかけながら「戻るか、行くのか」と自らおよび仲間達に問いかける。
自分の中で譲れないものがある中、苦渋の選択を迫られる刑事達によるどちらの道を選んでも辛い気持ちが表現されていた。

M-13 正義はどこに リプライズ

CDトラック11
歌:月、L、アンサンブル
1幕ラスト、キラを称える群衆を引き連れた月とそれに対して「正義じゃなく人殺しだ」とアンチテーゼを唱えるL。
月の正義、Lの正義、世界の人々の正義。色んなものがぶつかり「正義はどこに」と再び問いかけてくる。
楽曲ラストにもう1冊のデスノートが人間界に舞い降り、「キーラ!キーラ!」のテーマで休憩へと入る。

CDは丸ごと別音源。全面的に柿ラ版の方がテンポが遅い。
小池Lが入ってきてからはほとんどテンポがブレないので、小池くんはメトロノームなのかもしれない。

M-14 アントラクト/M-15 正義はどこに リプライズ

CD収録なし
歌:アンサンブル
1幕と同じく時計の秒針の音からはじまり「キーラッ!キーラッ!」のメロディに続く。
そこから「キラは待ち望んだ最後の希望」「キラこそ正義」とすっかりキラを称える世界をあらわし、再びデスノートの世界へと引き込んでいく。

M-16 残酷な夢

CDトラック12
歌:レム・ミサ
自分を殺そうとしていたストーカーから逃げ切ったところ、目の前に1冊のノートが落ちてきて困惑をするミサ。辺りを見回していると、死神・レムが現れ思わず卒倒してしまう。
レムから事情を説明され、自分の両親を殺してくれた自分のヒーローであるキラに「会いたいの」と強く訴えるミサと、そんなミサを心配して引きとめるレムの気持ちが哀しくすれ違う。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

M-13 死のゲーム

CDトラック13
歌:月、L、ミサ
総一郎に対して「浮かぶキラの影、それはあなたの息子だ」と宣言するLの独唱からはじまる。
CDではカットされているが、この後の流れとしては憤慨する総一郎に対して「私も東大に入学しました」とさらに煽るL。
その後、場面は東大の入学式へと変わり「今年の新入生代表は全教科満点が2人いる」と挨拶を促される月とL。
壇上に上がった月に対して「私はLです」と宣言するところから、ロック調で2人の心情と闘争心を歌い上げる。

前半Lの独唱部分は同じ音源を使用。
2人部分の歌声は丸ごと別音源だが、中盤のミサソロとオケは同じかも。
浦イトは「こいつなんなんだよ!」とイライラしているが、柿ラは「おいおいマジかよ」と少し焦っている印象。

M-18 秘密のメッセージ

CDトラック14
歌:ミサ
デスノートと死神の目を手に入れたミサが、キラ(月)に会う為に第二のキラとして送ったビデオメッセージがTVで放映され、それを目にする月。
同時刻、部屋に入ってきた粧裕より聞かされた「ミサミサの新曲」が、キラの能力の事を指していると気がつく月。
嬉しそうに兄の部屋で音楽を聞く粧裕と、そんな妹の姿がもう見えなくなっている月の後ろで、キラを想って歌うミサの歌声が響く。

中盤に月のセリフが入る為、楽曲丸ごと別の音源。
2人の月の「ノックぐらいしろよ!」の差がめちゃくちゃ面白い。

M-19 揺るがぬ真実

CDトラック15
歌:L
自らの接触、ビデオメッセージ、数々の証拠(CDだと解らないが監視カメラの仕掛けも行っている)から、月がキラであると断定をしているL。
どうしても引っかかり続ける「死神」の存在を認め、月がキラであるという真実に向けて、更に一歩踏み込む姿を見せる。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

M-19a スクランブル交差点

CD収録なし
歌:アンサンブル
「第二のキラが現れた」という号外の新聞がばら撒かれ、騒然とする渋谷のスクランブル交差点にて歌われる「正義はどこに」のメロディの曲。
楽曲後、ハチ公近くでいよいよ接触する月とミサ。
ミサを道具だとしか思っていない月に対して釘を刺すレムと、そのレムにさらに「過干渉だ」と釘をさすリュークの会話が行われる。

M-20 残酷な夢 リプライズ

CDトラック16
歌:レム、リューク
ハチ公前でのくだりからの続きで「放っておけない」「面倒だぞ」と自分達が関わった人間2人に対して死神たちが歌いあげる。
曲の最後でリュークがレムに言い放つ「ルールだけは、破るなよ」の一言がとても重くて苦しい。
イントロ部分に月との会話があるため、CDは丸ごと別音源。

M-21 名誉にかけて

CDトラック17
歌:総一郎
いつまで経っても月へのキラ容疑を撤回しないLに対して「私の息子はキラではない」と憤慨する総一郎。
自らの子への「人殺しの化け物ではない」と盲目的な愛と、もしも月がキラだった場合に「自分は自らの正義を貫けるのか?」と自らへの問いかけを歌う。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

M-22 ヤツの中へ

CDトラック18
歌:月、L
場面は突然、東大のテニスコート。そう、問題のテニスの歌である。
テニスのラリーをしながら「天才同士のある種の友情」を確かめあうという、ちょっと数行じゃ説明しづらい曲。
以前熱く語った記事があるので、よければ合わせて。
【デスミュ】あいつこそが新世界の神様 - 夢は座席で安楽死。

CDは丸ごと別音源だが、なんとなくオケは同じに聞こえる。テンポが一緒なだけかもしれない。本作品の中で一番2人が楽しそうな楽曲。
浦イトは精神の戦いをしているが、柿ラはガチでテニスの勝負をしている印象。

M-22a ヤツの中へ リプライズ

CD収録なし
歌:月
テニスの試合後、Lによる「私の初めての友達ですから」という青春ストーリーを繰り広げていたところに月から呼び出されたミサが現れる。
流河旱樹」だと名乗るLに対し、死神の目に見えている名前が違うため不思議な顔をするミサ。
そんなミサと、次いでLが立ち去ろうとした時に「ついに勝利だ」と自らの勝利を確信した月が囁く様に歌う。

しかし、その確信もむなしく月がミサ宛にかけた電話は視線の先にいるLが着信を受け「拾いました」と言い放ち、皮肉にもミサが第二のキラ容疑で逮捕された旨を月に伝える。

M-23 命の価値

CDトラック19
歌:ミサ
逮捕されキラについての証言をするまで開放することは出来ないと原作ばりの拘束されたミサが、それでも一身に月への愛を語る。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

本来はLの「月に協力している」というセリフの後にミサが楽曲の2番を歌唱。
間奏では殺してくれと懇願するミサとそれを心配するレムのやり取りの後に、「こんなやり方をた代償を払うことになる」と憤慨する総一郎と「私がやってるのではなく、あなたの息子さん(キラ)がやらせてるんですよ。嘆くべきはわが子の罪だ」と言い放つLの会話が入り、CDの音源の「歌って踊って」の部分に戻る。

M-24 愚かな愛

CDトラック20
歌:レム
引き続き「自分の命を奪ってくれ!」と懇願するミサに対して、デスノートの所有権を放棄する様に提案するレム。
自分のことを含むデスノートにまつわるすべての記憶をミサから消した後に、もう自分の姿も見えなければ声すらも届かなくなってしまった目の前に対するミサへの愛を歌う。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

本編ではその後レムが月の自室へと現れ、ミサが記憶を失った事とミサを助けてほしいという事を伝えると、月はミサを助けたければデスノートにLの名前と自分の考えたシナリオを書くようにとレムに命令する。
Lの名前をノート書くことはすなわち「人の寿命を延ばしてしまう」事になるため、自らが砂になってしまうにも関わらずノートに手を伸ばすレムと、それを止めるリューク、間違えるなよと急かす月が暴力的に自室のドアを閉める所で場面が切り替わる。

M-25 揺るがぬ真実 リプライズ

CD収録なし
歌:L、月(台詞のみ)
自らの勝利を確信し、あとはトリックだけ吐かせれば…と単身大黒ふ頭倉庫に乗り込みに行くLの独唱。ゆっくりなテンポから始まり、Lのテンションに比例するかのように楽曲も加速していく。
月のセリフは「午後9時ピストルを持って出かける」「午後10時3分大黒ふ頭に到着」といった、ノートに書かせた内容を楽曲の流れに合わせて音読している形。

楽曲後、指定された倉庫の重い扉を開けると月が待ち構えている。
ピストルを構えて威嚇し、刺し違えても自らの正義を証明しようとするLと、月の最後の対決が始まる。

M-26 最期の時

CDトラック21
歌:月、L
もしかしたらこのままハッピーエンドを迎えてしまうのではないか!?という錯覚すらさせる、物凄くさわやかなメロディラインにのせて、自らの勝利の確信とこれまでのトリックを声高々と歌う月と、あくまでもそれは正義ではないと反論しつづけるLの最期の曲。
色んな言葉の取り方が出来るが「待ち望んだ日々が始まる」と歌う月に対して「終わるだろう」と返すLの歌声は、なんともいえない寂しさがあった。

CDの歌声は丸ごと別音源、オケは同じかもしれない。
浦イトは完璧にもう壊れてしまっている、柿ラからは少し安堵を感じるが、2人とも最早「勝利」の2文字しか見えていない部分は変わらない。
名古屋公演を前にしてよくわからない図解をしていたのだけれどまさにこれである。


M-27 デスノートプライズ

CD収録なし
歌:月
ピストルによりLを物語から排除する事に成功した月に対して待ちうけていたのは、リュークからの「飽きた」の一言だった。
月がいくら懇願しても手を止めないリュークにより、ノートに書かれる「夜神月」の3文字。
秒針の音と共に舞台の盆が時計の0秒の位置から回り始める。
狂ってしまったように「死にたくない、僕は神だ」と今にも消え入りそうな声で歌えども虚しく、月が40秒の位置に到着した瞬間、彼が裁いてきた他の人間と同じように彼の物語も終焉を迎える。

自らの手で始まらせた物語を、同じように自らの手で終わらせたリュークは、「最期はいかにも人間ってくたばり方だな」と嫌味を言いながら、横たわる月の胸ポケットからリンゴを取り出しむさぼる。
虚しさと哀しさを同時にあらわすかのように「何も残らねえ。こういうのが一番面白くねえんだよ。」と月に唾を吐きかける。

CDにこの楽曲が入っていないため、逆にラストに対しての解釈の幅が広がった気がする。

M-28 レクイエム

CDトラック22
歌:アンサンブル
月とLがいなくなってしまった後の物語の世界の中で、残された者たちがそれぞれの思いを儚く歌う。この曲解釈は人それぞれなのであまり言及しないでおければと。
楽曲のフェードアウトと共に、照明もふっと落ちて消え、舞台は終わりとなる。
CDは両バージョンとも同じ音源を使用。

カーテンコール

今まで書いていなかったのでおまけで。
役者紹介から、全員が袖にはけるまでの間ももちろんオーケストラの生演奏の曲がかかっている。
愛などいつか消え去る~と「残酷な夢」のメロディが流れたかと思えば、不思議だ世界が~と「デスノート」のメロディに移り変わり、最後はキーラッ!キーラッ!と「正義はどこに」のメロディでこの物語をしめくくる。
カーテンコール用の特別アレンジのこの曲の音源がもしかしなくても一番ほしかったかもしれない。
ダブルカテコ以降は「デスノート」部分から後の演奏が行われていた。

同時再生について

折角なので2種類の同時再生をした。(大体なんのCDを買ってもやる)
それをやったので今回のこの「他の楽曲は同じなのでは」とか「オケの音源が一緒なのでは」という話が浮かび上がったのだけれども。
同時再生してやはりよくわかるのが「2人の月」と「月に向かう他のキャスト」であって、それがすごい面白い。
やっぱり小池Lの歌声は対浦イトだとわりと感情的で、対柿ラだと少し斜に構えているところがある。
その他、月のセリフも同時に再生することでまったくテンポや呼吸が違い、受け取る意味合いが変わって来て面白かった。

欲を言えば、月がいない楽曲もそれぞれの回を収録してもらえてれば全部比べられて面白かったのにな~というのはあるのだけれど、2種類発売されただけで御の字なので本当にその辺はただの欲望の書き残しという事で。
PCが1台あれば今はフリーソフトで同時再生などはいくらでも出来るので(スマフォのアプリでも出来る時代だ)色んなところに怒られない範囲でぜひ試してもらうと楽しいという個人的趣味のオススメ。


なお、CDはAmazonで好評発売中なので、もしこの記事を読んで興味を持った方や、片方しか買ってないけどもう片方も買ってみようかな?と思った方は、ぜひぜひ。
ちなみにここから購入しても私には1円も収入は入らない単純なダイレクトマーケティングなのでご安心を。

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp


個人的な感想

こっからは本当に個人的な話なので下に持ってきた。

最初に楽曲一覧が出たときに「なんで全曲入ってないんだ!」みたいな衝撃があったのは正直な話で。
特にリプライズ系はまだしも、序盤の「できるものなら」が削られていたのは相当凹んでしまい、月くんのターニングポイント系の曲が全くないなあと思ったのが、楽曲リストを見た時の率直な感想だった。
倫理的問題で人が死ぬような表現を殺す楽曲はダメなのか!?と思いつつ、若干冷めてる大人なので、まあ現実問題容量かな~と思っていたりなんだり。
更にはCDが届くと「命の価値」が一部カットされていたり、楽曲によっては同じ音源が使われていたりと、やっぱり「なぜ全部…」という疑問がよぎってしまったものの、わりとすぐに消えていった。
実際どちらのバージョンも74分(CDの記録容量)ギリギリまで楽曲が入っていた。

これは勝手な都合のよい妄想なのだけれど。
「お金なんて出すから2枚組にしてくれたら!」「高くしていいから別日のを入れてくれたら!」という事とか、逆に「なんで全部入れてくれないの!」とか「作ってる人はわかってない!」という事も簡単で。
でも実際に舞台のCDを2バージョン×2枚組にするのって色んな意味で難しいだろうと私は思っていて。
舞台音源って、身の回りにいる人は大体購入するから沢山売れてる様に見えるのだけれど、世の中の音楽CDからしたら本当に微々たる数しか売れないわけで。
逆に2バージョンとも作るために、1枚に収まるギリギリの所まで楽曲を入れてくれたんじゃないか?とか、コストを最低限に落としてそれでも2バージョン出してくれたんじゃないか?みたいな感じで、きっとCDを作るためにいろいろ頑張ってくれたんだなあと思っていて、その気持ちに対して感謝したい。

CDがこの形になった事情が何なのかどうかなんて私は知らないし、本当はもっとどうでもいい理由があったのかもしれないし、真実なんて知ったことではない。
勝手に思い込んで綺麗な話にするのが嫌な人もいるだろうけれど、デスミュに関しては私の中では綺麗な話にしておきたいという所があるのかもしれない。
そもそもは公演中からCDも出ません!と言われていて、色んな都合で難しいといわれていた中で出してくれたCDなので、ケチをつけてしまってはもったいないなというか。
むしろ本当ならば耳にすることがなかった楽曲達をこうして自宅でリラックスしながら、もしくは移動時に持ち歩きながら、いつでも耳にする事ができるのだから、出来るだけ自分の中でポジティブな感想を持っていきたい~と思った2015年夏だった。

収録されてない楽曲は、いつでも歌うよ。