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夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【舞台】スペーストラベロイド

舞台 【※】ネタバレ

スペーストラベロイド

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2015年8月4日~8月9日
@テアトルBONBON

http://inuccoro.strikingly.com/


演劇集団イヌッコロ第10回公演、おなじみテアトルBONBONで。
BONBONも好きな劇場なんだけどフラット席の椅子の肩さで死ぬかなと思い、予約時にその事を記載したらちゃんと後ろだけれど(気持ち)やわらかい方の座席にしていてくれた。
お陰で引きでゆるっとみれて丁度良かったかも。ありがたすぎる。

舞台について

宇宙に行ってもイヌッコロはイヌッコロだった。
というより宇宙に行った意味はあったのだろうか(と本人達も言っていたのであえて言う)、宇宙さえもホームグラウンドにしてしまうイヌッコロ。
つまるところ、いつものパターンでした。(ほめ言葉として受け取ってね)
丁度前日の「竹林の人々」のアフタートークでワンシチュエーションコメディは暗転がどーたらという話を聞いていたのでそれを考えながら観ていたりもしたのだけれど、まったく暗転しなくてそれはそれで凄かった。
なんというかあんなに人の出入りが激しくて、全員が混乱しているのにも関わらず、一部屋の中で話をまとめてくる羽仁さんのセンスがよい。
ワンシチュエーションの強みは「ここは○○だ!」と言ってしまうその場所になる事だと思う、だからあそこは宇宙だったのだよ。


先日の恋するアンチヒーローに続き、桑野くん主演。
なんか桑野くんがすっかりイヌッコロに定着しているのでは疑惑が私の中でひっそりと。
イヌッコロの舞台自体も毎公演必ず観ているわけではないのだけれど、今回はわりと客演組がスパイスで、イヌッコロメンバーがメインになっている印象が強かった。

長谷川てっちゃん、小野さん、牧田さんが暴れまわって、植木さんがクールに話の軸にいて、そんでもって久々に森しゃん(森訓久さんをこう呼び続けてしまってるので許して)が「そこら辺のよくわかってないおじさん」役ではなかった。
というよりスーツがかっこよすぎ問題でちょっとどうにかなるかと思ってしまった。
いやいやいや、かっこよすぎる。あとさりげなく後半の殴りの受身がクールすぎた。
ていうか今回イヌッコロメンバーが綺麗に前に出てきたので、物凄いなんか「あー!イヌッコロの舞台みた!」という感じだった。だめだ、語彙力の欠如が甚だしい。

植木さんが悪役というかもくもくヒール系をやるのって珍しい?気がする。と思ったらご本人もそんな事書いていた。
森しゃんVS植木さんという構図があまりにもテンションあがりすぎて、しかし笑いすぎて、もう何がなんだかわからない感じに。
今回は客演陣のドタバタをメンバーがにぎやかすのではなくて、客演陣を振り回す主軸のメンバーがいたので、今回はいつもよりコメディのキレが良かったのかな~と思ってしまった。
てっちゃんの意味不明な嘘と理屈も、小野さんのごり押しバカっぷりも、牧田さんのいい声っぷりも相変わらずで最高。
宇宙という設定もあり、大分斜め上にいくシーンも多数あったのだけれど、90分ちょいできちんと複線かっさらってまとめてくるのは流石だった。
これってもうちょっと長くなったりもう少し要素が増えすぎちゃうとつまんなくなっちゃうんだろうな~と思うから、丁度良いバランスだよなあ。
箱の大きさも一緒。もう少し大きい分にはいいのだけれど、中劇場だとか大劇場だときっとこのよさってちょっと違うものになっていってしまうだろうから、なんだかんだ中野ポケットあたりでイヌッコロを見るのがすきなんだと思う。

イヌッコロについて

というわけで気がついたらイヌッコロももう第10回公演で、なんか私は色んな劇団が旗揚げしましたよーとかそういうのをぼんやり観てきた気がするんだけれど、そういう色んな劇団が気がついたら人気になっていたり、気がついたら公演数二桁になっていたり、物凄い時間の流れが早く感じて少し怖くなった。

辛い事があったらイヌッコロの舞台を観ることにしている。
何故かというと後味が悪くないし、そんなんありえねーだろ!と思いながらハッピーになるし、何より腹の底から笑えるからで。
とはいえ直近何が辛いかというと単純にこの夏の暑さがつらいだけなのだ。
だけとか言っても、暑さは尋常ではないので、当たり前に夏ばてを起こしてしまう。ばてると私は食事を食べなくなる。しかしこの暑いのに食事を取らないと倒れる。
それを阻止する為には笑うしかないのだ。涼しいところで楽しく笑って、気分をすっきりして、帰る頃にはお腹がすいて……というので夏ばてを乗り切ろうという作戦。

若干わけのわからない話になったのだけれど。
羽仁さんの作・演出とイヌッコロのメンツの演技は本当に面白いようにはまるから、いつもどんなにどれだけのむちゃくちゃな嘘の積み重ねが起きて、てんやわんやで、最終的には大団円!という流れでもどれだけでも笑えてしまって、最後に気持ちよく帰れるあの感じが好きなのかもしれない。
ギャング・アワーの初演の時のラストだけはわりとほのめかしている感じでアレは新しいな~と思ったのだけれど。そういやギャングアワーまた観たいなあ(また観たいシリーズが多すぎる)

なんだろう、こういうパターンで来ます!と解っているからこそ、それを求めて足を運べるというのがいいところなんだろうなと。
何が飛び出してくるかわからない、というよりかは「今私はイヌッコロが観たい!」という気持ちでチケットを取って劇場に行って、というのが出来るってありがたいよなあと。
次回は今年の12月に「苦闘のラブリーロバー」を再びやるそうなので、まだ12月の予定がわからないんだけれど観にいけたらいいな~。
(この絶対いく!という感じでもないのが私とイヌッコロの距離な気がする)


あとは、関係者で来ている人たちが心底楽しそうに笑ってるのって良いよなあと、ここだけに限らずなのだけどいつもおもう。
勿論以前客演で出演したから~とかお付き合いで~とか色々あると思うんだけれど、内輪ノリとかではなくて手叩いて嬉しそうに笑ってる声がちゃんと関係者席の方から聞こえると(BONBONはそんな風には分かれてはいないけれども)なんか凄いいいなーとなる。ので余計に幸せな気分になった。


そういえばチケットが搭乗券みたいなデザインになっていてとてもかわいかった。
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劇団系のピクチャーチケット、かわいいのとかお洒落なのあって好きだから色んなところでやって欲しいのだけれど、大きいところだと逆に難しいのかな~。かわいい半券あつめるの、すきなのだけれど。