夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【テニミュ】青学VS聖ルドルフ(初日)

青学VS聖ルドルフ(初日)

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@TOKYO DOME CITY HALL
2015年9月5日~13日

http://www.tennimu.com/3rd_2015rudolph/


はじまりましたルドルフ戦。
テニスの王子様と言えば聖ルドルフ学院!くらいの人で、木更津淳くんと柳沢だーねちゃんのダブルスがテニス界で一番好きなので大分話が偏っています!!
という大事な前置き。
初見後の感想は初見後にしかかけないので、1回しか観ていない状態での感想をぱらぱら。

この前置きしないといけないSNS社会が辛いんだけれど、それだけテニスの王子様テニミュもこだわりを持っている人がいるという事を解った上で、それでも好きなことを言いたいので「この感想は一個人の見解です。」をおいておく。
あと多分2回目以降を観たら感想は変わると思う。

ルドルフについて

正直、演者とキャラの解釈違いを起こすと私は具合が悪くなってしまうタイプのよくない大人なので初日の幕が開くまでは凄くハラハラしていた。
特にルドルフのキャスト達はSNSの使い方がとっても今時の若者なのもあり、まったく彼らがルドルフのキャラクターを演じているのが想像出来なくて「開演して白目をむいたら救急車を呼んでくれ」と思っていたのだが、まったく何の問題も無かった。
というかもう皆大好き…ありがとう…みたいな感じになってしまっている。


ルドルフが好きなのもあるんだけれど、テニミュの中でルドルフ戦ってとても面白いと思っていて。
なんでなんだろうな~と考えていた時に、人間関係がかなり色濃く書かれてるからかな~と薄ぼんやり。
勿論他の試合でもキャラ同士の関係性とか色んなものが描かれているのだけれど、その中でも聖ルドルフ学院という学校は少し異質で、というのも全員が普通のテニスをしている。(という表記の仕方もどうなんだ。)
ルドルフだけがテニミュに登場する学校の中で唯一全国大会に行けない学校で(悲しい)、つまるところ特殊技能を持ち合わせた人間が多数存在するかと言うと、どちらかというと人間のキャラ設定に重きがあって、「普通の中学生」さが強いキャラクターが多いのかなあという。

そんな感じで物語進行の中で「テニス」に対して「人間関係」が付随していて、それが面白いのかな~みたいな。
キャラクター達がテニスをする理由とか、テニスに付随する何かだとかが重めに書かれているのがルドルフ戦なのかな~という。単に好きだからというのもあるけど。
だから、役を演じるキャストに解釈違いを起こさず、そして楽しいルドルフ戦を観る事が出来ていて、今とても楽しい。幸せ。


後は「どちらも好き」という前提で話すのだけれど。
2ndのルドルフとガラッと印象が変わっていた。2ndのルドルフを観たときは「女子高っぽい」と友人たちと言っていた。
彼らの世界は彼ら6人だけで構築されていて、テニス部もまるであの6人だけだったし、どこか閉鎖的なテニス部だけが世界のすべてのようなルドルフというかそんなイメージ。
それが今回3rdで共学のそこそこ人数がいるテニス部の中にいる7人の精鋭に変わっていた。
なんとなくドライな関係性というか、間違いなくつながってるものはあるのだけれど、双方に依存がないというか固執がないというか。
このルドルフは、テニス部以外にもクラスメイトなどで仲良い友達がいて、それでもテニス部に集まってくる~みたいなそういうルドルフだな、みたいな。

「依存度」とか「固執」というと私がルドルフ戦で大きいと思うのは「不二裕太観月はじめ不二周助」の関係性で。
今回の裕太は観月にそこまで依存をしているように感じなかった。
あくまでもこだわっているのは「兄貴」で、そこに対して救いの手を差し伸べてくれた観月に対して
純粋な感謝とリスペクトを向けていたし、観月も裕太だけに対しての「僕が育てた」感がなかったというか。
観月は部員全員に対して平等にそういう気持ちを向けた上で、裕太はわりとかわいがっているのかな、くらい。
そんでもって観月の変わった人度が減少していたのかもしれない。とても男前だったし。


2nd以前だと、原作のその試合以降に原作やらアニメやらOVAやら.5巻やらで付随した設定を網羅して還元してた率が高かったように思えた。けれど3rdは原作のその試合の情報だけ引っ張ってきてる感が強い。
だから今回コミックスの8巻前後で描かれている情報のみ与えられたキャラクターが動いている印象がある。
この時点の観月はヒステリーをそんなに起こさないし、裕太に執着もしなければ、変な服も着ていない。
だから裕太は観月に対して奇異な視線を向けないし、赤澤はサバサバしているし、全体的にルドルフ部員にほどよい距離感があるのがいい。

レギュラーメンバーと観月の関係性もそう。
観月がルドルフに対して「僕のマリオネット」的に思っていたとしても、部員たちはそうは思っていない。
けれど観月の描くシナリオと、彼の存在や才能はきちんと評価して、変わった人間である事を考慮してなお、彼のマリオネットである事をしているというか。そういうイメージ。
それに対して赤澤だけは「マリオネットを演じていない」のはらしいなと思ったし、まさかそう来るとは思わなかったからあのシーンはとてもよかった。
でも部員たちがそういう風に思っていてくれる事を観月は気がつかず、敗北を知る。
そしてルドルフは青学に負けたところから全員がもう一度歩み寄って「ここからはじまる」学校だと思っていて、歩み寄る前のどこか距離のある感じが好きでたまらなかった。


あとは、何気なくつぶやいたこのかぼちゃ入りカレーの話。



こういうところが、めちゃくちゃよい。
ここのシーンは今までのテニミュだと「かぼちゃ入りカレー」が先走るのだけれど、今回はその先に不二家が見えた。
本当にたった一言なのだけれど、それが見えるのってすごい。
こういう所も含めて、キャラ解釈が私の思い描くルドルフととても近かったんだろうなあと思う。
木更津淳くんと柳沢だーねちゃんに関しては解釈とかもうそういうのおいといてとりあえず今わりと言葉にする必要なく満足してるから一旦語らず。


野村拓也参入における効果

待ってました野村拓也。こんにちは野村拓也。
2ndのルド吹戦が終わった後に、野村拓也の必要性について熱弁していた。
というのもそれは2ndに野村拓也がいなかったからで。あの時の私たちは3rdシーズンで野村拓也を演じる若手俳優がどういう人間かみたいな想像をしていたので、それが「大体あってる」状態で現れたのがとっても嬉しかった。
2011年から「野村のNは自然数のn」という訳のわからない事を私は言っていて。
当時書いていたものを引っ張り出してきたら、ブログに書くにはちょっと意味が不明すぎたので、ざっくり何がいい対価と言うと「オールマイティーでどこにでも入り込めるけれど、決まった数を持ち合わせていない。」みたいな話をしていたのだけれど本当に野村拓也はそれくらい奥が深い。
そんなミステリアスな野村拓也、いらっしゃいテニミュの世界。

そしてそんな野村参入により、大きくポジションとキャラ変更が起きたのは柳沢だーねちゃん。
いかんせん1stと2ndは野村的セリフや振る舞いが「お調子者」という言葉のせいかお陰か、柳沢に付随してしまっていた。
その結果、柳沢と木更津のパワーバランスが不思議だったり、ルドルフ内における柳沢の存在が大分変わってきていたのだけれど、今回野村拓也が現れてくれたお陰で、柳沢が本来の立ち位置に戻る事が出来たので、感謝してもしきれない。
おかげさまで私が見たかった柳沢・木更津ダブルスが拝む事ができた。
勿論1stと2ndのこのダブルスだって大好きだったが、やはり本来いるはずのキャラクターがいるのといないのとでは随分様子が異なる。
「それは違う」というわけではないのだが「これが見たかった」という意味では、やっと自分がコミックスを読んだ時に「好きだな」と思えた、あのルドルフD2が見られたのかなというイメージ。


ただ、今回の野村拓也の扱いは、2ndにおける滝萩之介を彷彿とさせる。(私は滝さんもとても好きである。)
つまるところネタキャラ化というか、メタキャラ化というか。
確かにその辺りは野村は動かしやすいんだろうなあと思うのだけれど、野村はああいうタイプのオタクではない気がするし、そういうタイプの気持ち悪さではない気がするし、コミュ障タイプというよりかは、コミュニケーションスキルは多分物凄く高いと思っている。
コミュニケーションスキルが高いのだけれど、ノーウェイトで自分の話したい事をノンストップで喋る空気の読めなさとか、それは言うなよって事をあえて言ってしまう感じとかから「野村って変わってるよね…」となるというか。
それでも持っているものがあって、芯がつよくて、実力があるからこそ評価されているというか。
少なからず「物怖じしない性格」なので、あのなんかコミュ障の引き笑いをするオタクみたいな感じでは、ないと私は思う。
仮にも副部長だし。観月の弱点は野村なのでは位に野村はもっとミステリアス気持ち悪い感でいいと思う。
いいと思う、とかこのブログに書いたところでどうしようもないから野村レジュメをアンケートにつけて提出する必要があるのだけれども……。
ここからテニミュの野村拓也がどうなっていくのかに、私の明暗がかかっている気がする。

不動峰及び他のキャラクターのポジション

なんか物凄くきちんとfeat.されていたというか、feat,じゃなくて出演していた。
前回出ていた学校をオマケで付けました!という感じではなくて、意味のある出演のさせ方をしていて、物語の進行上必要なものをまかなっていたので「帳尻あわせではない」感がとても強くてよかった。
あとはアンダーの使い方の思い切りがよかった。まさか早くも宍戸さんが出てくるとは…と思ったのだけれど、お陰で「テニミュは次の公演に続くよ」感が感じ取れたし、橘さんの強さや、四天公演へのフラグがきちんと立った。

リョーマが試合を応援するのをサボっているのに伊武くんがボヤいたり、負けたルドルフに橘さんが声をかけたり、と出演時間としてはほんのわずかなものなのかもしれないけれど、そのパーツは必要だろう!と思っていたものが細かく入っていたので、色んなつじつまがあったというか、スッキリしたというか。

後は本当にこれは私の趣味なのだけれど、伊武くん神尾くんの2TOPがかわいくてたまらないので、彼らがダブルス組んでるシーンがあったのがめちゃくちゃ嬉しかった。(試合と言う形式ではないけれど。)
原作を読んでいて、ここの2人がダブルスをやってる描写があった時はどうかするかと思ったのだけれど、それがまさか歌って踊られるとは思わなかったのでちょっと具合が悪い。
「ライバル以上、敵未満」ではない、明らかになんかこう「ライバル自慢」しかねないこの2人の間逆さをつきつめてくれてるのも3rdは強いかもしれない。

不動峰は橘さんを中心に2+2+2になっていて、そのフォーメーションがとても綺麗だし、中心に橘さんという絶対的存在がいる。
1人を中心においた7人フォーメーションという部分ではルドルフと一緒なのだけれど、そこに向かう気持ちとか関係性が異なっているのでその対比としても、峰が7人全員そろって出てきてくれてよかったなあと思っている。

脚本・楽曲・演出面について

編曲に大石さんが入った事と、あとはまあそういう方向に持っていきたいというのもあるのかもしれないけれど、楽曲にヒーロー感とアイドル感が物凄く増した。
テニミュの楽曲はわりと単調にメロディラインがまっすぐ進むものが多い印象なのだけれど、メロディの上がったり下がったりが増えたのと、手拍子したくなったりコールしたくなる曲が増えた。
今までの「テニミュっぽい楽曲」とはまた別のキャッチーさが付随したと言うか。
後は3rdになって照明が物凄くカラフルになって、キャラクターの色分けみたいなのもするようになった気がする。それが余計にアイドルっぽさというかエンタメ性を高めているというかなんというか。
この変化に対しては賛否が分かれると思うのだけれど、私はとりあえず楽しくて、ドリライかチームライブで思いっきり騒ぎたいな~と思ってしまった。

あとはテニスとダンスが融合したパフォーマンスというか、2面コートの8人でダブルスだとか、リョーマVS裕太のダンス対決だとか、ああいうのがなんかよかった。
リョーマVS裕太に関しては
「テニスの試合をテニス以外で魅せる」というの、お洒落だしスタイリッシュ。
1stの2面テニスコートの試合の演出の付け方も大好きだったのだけれど今回もわくわくした。
ただ映像技術がいつも若干追いついてない気がするので、その辺りはどうするとよいのだろう。
あとTDCは殆どの座席で映像が綺麗に見えないので、1バルのセンターとかからあのシーンを見たい。

いま気になっているところ

初見から数日たって、自分の中で気になっているところぽつぽつ。
否定という訳ではなくて、単に趣味の問題の話が多い。
ここから自分で読み解いたり答えを出していきたいなあと言う前向きな気になりポイントいくつか。

OP問題

私はあのOPは導入部分としてはアリかなと思っていて、特に可も無く不可も無くという感じ。
コミックスがおいてあって、OPまでの流れは特段問題ないのだけれど1幕終わりに関しての処理が今はまだ上手くできてない。
OPはまだ客席と「テニミュの世界」をつなぐ何かなのかな~とは思うのだけれど、2幕終わりでトリオをつれてくるのならばそれは2幕頭に何かをつなげないと整理がつかない気がするんだけれど、何か別の意図があるものなのかな~。
2幕の頭の「なんで歌っちゃったんだろう」というかテニミュのキャラクター達は「自分たちが歌って踊っている」のを自覚しているというメタ要素は1stからずっとあるものなので、そこは平気なのだけれど、それとはまた別の何か新しい物があるので、ちょっとまだ噛み砕き中。

ノーウェイト問題

つまるところ間。
セリフの間とか、シーンと楽曲の間とかの趣味が、どうやら今ひとつ合わないらしい。
上演時間は無限にとれなくて、その中で色んなシーンをつめるとどうしてもそうなってしまう、というのは解るのだけれど、もう少しそのセリフとセリフの間には時間が欲しいな!?とか、そのシーンの後に曲入るの早くないかな!?みたいなのが多い。これは峰戦のときから変わっていない。
アップテンポでガンガンいくシーンのスピード感のよさはいいのだけれど、今回ルドルフは1幕終わりで「棄権負け」をするのと、2幕終盤で「試合に負ける」。
そのどちらもが負けた事に余韻をあまり与えられずにさくっと次のシーンに進んでしまうのがちょっと勿体無い。
多分でもこれは趣味の問題だから、私が慣れたら大丈夫なのだろうけど。慣れる日は来るのかな。
柳沢・木更津ペアが負けた後に暗転がなく、ハケる事もなく、そのまま柳沢が復活して歌って踊ってるのはちょっとあまりにもアレなのでなんとか……なんとかこう……。
金田が首にタオルをかけているから、余計に時間軸が「試合後なんだな」とわかってしまうので、余計にひっかかるのかな~~。

時間軸問題

まーーー仕方ないのかな位でそこまで躍起になっている訳ではないのだけれど、難しい。
ちょっと時間軸がパラつくので混乱がおきるというか、今回初めて原作を知らずテニミュを観た人があれらをどう解釈するのか、という意見が欲しいかも。
コンテナに関してはあそこにねじこむしか隙間はないし、1stも「そんな事より越前探すの手伝ってくれよ」というくだりはあるから、もう「コンテナならどこでも可」という設定を付けてしまった方が早いかも知れない。

NOW&FOREVER問題

「この楽曲はこの代のもの」というこだわりがある人が自分の周りに沢山いる中で、私は「どちらでもない」人なので、そこに関してはコメントは特にない。
問題としてはテニミュ製作委員会のフォント選びが毎回解釈違いなのだけれどどうしたらいいんだろう。
手書き感を出したかったのはわかるんだけど、フリーフォント感が否めなくて「もうちょっと!なにか!」と騒いでしまう。
あと、野村拓也はポエムとか綴らないし歌詞をノートに書き写すタイプではないと思う。だからそういうオタクじゃない。

自転車泥棒問題

彼は誰なんだ。
私は乗り物が舞台に登場するのが好きなので、今回のバスしかり、自転車とかが出てきてしまうと物凄い笑ってしまう。あとよくわからない事がおきるとめちゃくちゃ笑ってしまう。
だから初日のニュー・ウェーブの時に泣くほど笑ったのだけれど、彼は一体誰なんだ。
いや、アンダーの誰かで、宍戸さんとも兼任している「誰か」ではあるのだろうけれど、その「誰か」が突然舞台上にいて、誰だか解らないままキャストというかキャラクターとニコニコやり取りをしていて、そのよくわからない空間に突然の「内輪ネタ」感があって、それが上手く消化出来ていない。
あそこに彼を出す必要性が感じられないというか、「今までそうだったから」という言葉をあまり使いたくは無いのだけれど、今までテニミュでアンダーキャストが前に出てきたのってそれこそマイマイの時だけで。
それを今回アンダーキャストをあそこに1人出す理由が見出せなかったと言うか、つまるところ「面白い」からやった、んだとしたら、確かに面白かったんだけどそれは今ここでやら無くていいんじゃ?みたいな感じではある。
とはいえ、あそこに1人人がいるからってチケット破いて全公演もう見ねーよ!とかいう話ではないのでここも自分の中で要消化案件。


そんな感じ。
特に悲鳴上げて泣き喚いて「こんなの違う!!」って叫ぶほどの何かがあるかというと多分1番引っかかってるのは野村拓也の使いどころくらいで、でもそれも「満足した」上でのひっかかりだから、これはこれでとても楽しい。
楽しいからチケットを増やしたし、別に難しい事考えるためにテニミュを観に行ってるわけではないから楽しい部分だけ上手く楽しめればいいかなあと。

あとお見送りで観月さんに「綺麗でした」っていったら、あちらさんもまだ慣れてないので「えっ!?」みたいなリアクションの後に「んふふっ」照れられてしまったので、恋が始まるかと思ってしまった。
頼むから早く観月さんは変な服を着てもっとヒステリー的な行動をと取ってもらわないと困る。私が何かをこじらせるので。
テニミュが始まると毎回観月さんを好きになる傾向があってどうしたらいいのかがわからない。


テニスもテニミュもルドルフも好きで燃料があればいくらでも考えられるので、思った事は随時ツイートへ。
大千秋楽が終わったらもう1回くらい記事を書くかもしれないし、書かないかもしれない。
ルドルフが3次元にいる世界、嬉しい。ルドルフ戦を観れる世界、幸せ。