読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【舞台】ニューミュージカル「JAM TOWN」

【※】ネタバレ 舞台

ニューミュージカル「JAM TOWN」

f:id:ka_ri_ng:20160117223024j:plain:w300
@KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
2016年1月13日~1月30日

http://www.jamtown.jp/


色々興味があって友達とふらっとKAAT。いや、ふらっと行くにはやっぱり相変わらず遠かった。
2016年新春に求めていたものはこれだわー!?といわんばかりのエンタメに圧倒されて大満足で帰宅。
和製ミュージカルとはなんぞや?と思っていたら錦織ワールド炸裂で楽しかった!豪華!派手!!

舞台について

会場についてびっくり、花道があった。のと、1階席が途中から分断されてて物凄く不思議な客席の形状になっていた。
今回はSS席だったので1階席の中ごろの花道近くでの観劇!もうそれだけでとってもわくわく。
この舞台は事前に「トライアウト公演」というのを行っていて、その時点での評判がちょっと読めておらず、チケットがはけていない~という事も合わせて申し訳ないのだけれど観劇前の自分のハードルは低めに設定していた。が、フタを開けてみたらめちゃくちゃ楽しかった。

今回、原案・演出を手がけてるのが少年隊の錦織一清さん、主演に筧利夫さん、メインで話を動かすのは藤井隆さん、アミューズから水田航生くん、セラミュの松浦雅ちゃんというような布陣。
ざっくり説明すると、色んな人が揃うなんとなく寂しい町「ヨコハマ」で船を改築したボートバーのオーナーの筧さん、その後輩かつ私立探偵の藤井さん、ヨコハマに最近現われてブイブイ言わせてる水田くん、そしてその水田くんと恋に落ちた雅ちゃんは実はマスターの娘で…!?みたいなドタバタ恋愛だったりヒューマンドラマだったり。

なんというかストーリー展開がよい意味でありきたりで、よい意味で先がよめて、よい意味でわかりやすかった。
なんというか、物凄く内容が深い!とか、ためになる!とかそういうストーリー展開なわけではなくて、解りやすい物語を音楽、照明、ダンス、歌でカラフルに彩って壮大なエンタメへと盛っていく。
そうそう、ミュージカルってこういうのだよね!と思わされた。
事前の動画か何かで観ていた全体の歌声がハードルを下げる要因になっていたのだけれど、普通に全員なんの問題もなく、むしろ聞き応えがあってよかった。
後は出演者が「役者」「ダンサー」「シンガー」と、その他スペシャリストに分かれているので、全体的に物凄く演技のハードルが高い!というわけではないのだけれど、それがまたよかった。
この人はダンスの時に張り切ります!この人はセリフが上手いです!この人は歌が上手いです!みたいな。
そういう人達が一同に介して1個のステージを作ってるのってとっても楽しいな~と思う。

この舞台は手拍子歓声大歓迎!むしろ推奨!という感じで、ばりばり最初からダンサー勢が踊っていたのでノリノリで観ていたのだけれど、筧さんが登場の際に、花道から「ニシキ丸」という屋形船型のフロートに乗って客席にファンサしながら現われたときに笑いすぎて死ぬかと思った。
ちゃっかり手を振ってもらえて、物凄くレアな体験をしたと思った。

あとはアミューズの子達が好きな人たちがしきりに「JJ様!!!!」と言っていたので何が一体そんなに…と思っていたのだが、水田くんのJJ様は本当によくなかった(よいという意味で)。あれは問題だと思う。
ちょっと家庭環境に問題があるお坊ちゃまで、でもどこか憎めず、女の子にやさしくて少し奥手。大事なものの為には一直線。全力でマイケルも踊っちゃいます!無い石なげちゃいます!みたいなそんな不器用でまっすぐな青年だった。
私は水田くんに関しては「いたら見る」くらいのスタンスなのだけれど、本当にここの所の彼の仕事の仕方はファンだったら見ごたえあるよな~みたいなものばかりで、とてつもないな、と思った。
作中、カーチェイスローラーブレードで表現するシーンがあるのだけれど、それがもういつぞや観た「ミュージカルエア・ギア」の作りまんまで(ていうかKAATの壁をぶちぬいてローラーブレードで走り回ってるのすごかった)、ミュージカルエアギアの御曹司様だ!!!となっていた。意味が解らない。

かっこいいイケメンキャラのはずなのに、いちいちコミカルな演出をつけられたり、くだらない歌詞の歌を歌ったりしているのでそれが余計に愛おしすぎて、うっかり恋に落ちそうになった。
私が水田くんに対してリア恋意識のあるおたくだったら、水田くんへのリア恋をこじらせて今頃ヨコハマの海に沈んでいたと思う。
2幕で水田くんが好きなマイケルをモチーフにしながら求愛の歌を歌うシーンがあるのだけれど、ド派手な演出とかっこいいダンス陣をバックにつけて、めちゃくちゃかっこいいダンスを踊る水田くんが歌っている歌詞は大体肉まんとかピザまんの話だった。あの歌よすぎる。
「ピザまん、好き?」というセリフが入った瞬間に一緒に観ていた友達と尋常じゃないくらい笑った。あれはよい水田くんすぎる。

雅ちゃんと水田くんのカップルがあまりにもかわいすぎて、古きよき少女マンガ大好きな身としてはそれもとっても好評価だった。
2人の恋愛模様が本当にかわいらしくて、まるで小学生の初恋を描くみたいな純粋さとどきどきと…というのがあって、うらやましい~!となったりならなかったり。雅ちゃんもとってもかわいかった…。

錦織さんの書くギャグがダメな人はちょっとキツい部分があるのかな~というのと、照明をかなり派手に使用してるのでチカチカするかな~と感じることがあったのだけど、私的にはどちらも問題が無くて、むしろギャグに関してはツボに入りすぎてわりと死んでいた。
特に、JJのことを「ジャーニーズジュニア?」「俺もう大人だから!」というくだりが2回ほど入るのだけれどあれは反則だと思う。つらい。


各キャストがイキイキと楽しそうに自分の持ち味を発揮して、のびのびと行われてるとっても豪華な公演だな~と思った。
錦織さんはこの舞台上には出ていないけれど、とっても楽しんで作ったんだろうなというのが伝わるのがよかった。愛を感じた。
KAATはどうしても遠いので平日夜公演に間に合う環境の人というのは限られていて、土日も他の舞台とハシゴをするにはどうにも難しい。
私もそれがあって今回はやめようかな~と思っていたのだけれど、観にいけてとってもよかった。
安い値段ではないし、そういった距離の問題もあるので軽率に行きな行きな!!とは言いづらいのだけれど、24才以下の人はU24チケットもでているし、まだまだ当日券には余裕があるみたいだし、観て損をする!ということは無いのかな~となんとなく思った。趣味はあると思うので断定はしない。
「観ないと損する」という表現が得意ではないので、なあなあなニュアンスなのだけれど、水田くんが好きな人は観て損は無いと思う。私が水田くんのファンだったら凄い嬉しい。


そんな所だろうか。本当に両手を叩きながら、げらげら笑いながら、時にほろっと涙を流しながら、「あーーー!エンタメ感じた!!!」と出来る公演だったので、さっくりだけど感想おわり。
KAATって本当色んな事が出来る劇場だな~と思うし、椅子もトイレも好きだからもうちょっと行きやすいところに住んでいたらよかったな~と思わされた日だった。