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夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【舞台】冒険者たちのホテル

冒険者たちのホテル

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@テアトルBONBON
2016年3月23日~28日

http://inuccoro.strikingly.com/

演劇集団イヌッコロ、今回は過去作品を一挙に2本上演しちゃうぞ!1本目は「冒険者たちのホテル」のリメイク再演、2本目は*pnish*の「トラベルモード」のリメイク再演!
皆~テアトルBONBONに来てくれよな~!!ということで第一週目の「冒険者たちのホテル」へGO。

感想ぱらぱら

気がつくと私はすっかり中野ポケットスクエアに行くのに迷子にならない人間になっていた、昔はどこが米屋かわからずにいつも迷子になっていたものだというのに、人類の進歩とは素晴らしいものである。そんなことはどうでもいい。
セットを見た瞬間に「これってもしかしてトラベルモードと同じセット使うんじゃ!?」とそわついてたら、そもそもそういう事言われてたらしい、でました事前情報調べないやつ。
イヌッコロ作品何を観てて何を観てないのかよくわからないくらい飛び飛びで観てるのだけれど「冒険者たちのホテル」は初見。多分初演の時に行こうとして行けなかった(行かなかった)奴だと思うので、ここで観られて満足!
今回Wキャストだったので、日程的なものも含めて釘宮理恵さんが出演する方の回をセレクト。会場についたらくぎゅおたが沢山いてちょっとびっくりした、凄い、皆はじまる前からニコニコしててめちゃくちゃ心象がよかった。

私がイヌッコロを観に行くようになったのは森さん(森訓久さん)が元々好きで、そこに舞台でよく見かけるてっちゃん(長谷川哲朗さん)が一緒に舞台やってるの!?えっそうなの!?じゃあ公演観に行かなくちゃ!!という理由で観に行き始めたら、羽仁修氏の脚本演出にだだはまりしてしまって今に至る、という奴。
イヌッコロ作品を観る度に同じようなことしか言わないので最早感想を書く意味があるんだろうか?というくらいに、この「ワンシチュエーションで最後にどうなるかあっという間に読めるのに楽しい」感がたまらない。

前述の通りにくぎゅおたの皆さんが多く見受けられた客席、やっぱりこう客演の人と舞台の内容によってはリアクションが薄かったり~というのでびくびくしてしまう事が結構あるのだけれど、今回は内容もコミカルかつゲームの話なのもあり、客席がドッカンドッカン笑っていてとても気持ちがよかった。
とくにてっちゃんがくぎゅおたの皆さんのツボにハマっていたようで、てっちゃんが一言発する度に物凄い笑いが起きていたのがめちゃくちゃ暖かい気持ちになった。
先日「2007年頃のネルケ舞台懐古」を勝手に一人で行っていたのだけれど、あの頃ネルケ舞台をよく観ていた人間からすると「てっちゃん&べっちん」っていうブランド(?)はかなり大きいもので、皆がよく知っている存在で、というイメージなのだけれど、多分今のネルケ舞台に2人がぽーんと入ってきても意外と「なに?」ってなっちゃうのかなあと少し思ってみたり。

そんでもって。今回、スクエアエニックスの齊藤陽介さんがアドバイザーとして参加されていて「スクエニほぼ公認舞台」という形になっていたのだけれど、齊藤さんって確か以前にもどこかでお名前見かけた気がする。
ゲーム関連の舞台作品に対して凄くポジティブかつ積極的なアプローチをかけてる方で、協賛したりアドバイザーに入ったりしてるイメージなので、なんかそういうのいいなあって思ってしまった。
舞台はやっぱりどうしてもお金がかかってしまうコンテンツなので、そうやって色んなところとのコラボとか協力があって、よりよい作品が出来るのは素敵なことだよね、と。
演劇はどうしても演劇というカルチャーの中でこもりがちで、そこが好きなところでもあるんだけど、色んな可能性が観られるのは嬉しいかもしれない。

作品についてまったく触れてなかった。
とはいえイヌッコロ作品で内容についてあれがこう!これがこう!とするのもなんか違うなというのでまあ私の中で残った点の書き残し。
ざっくり言うとオンラインゲームで知り合った4人の人達が限定攻略ボスを倒す為にオフ会をして集まる事になったのだけれど、あれがこれで、これがあれでドタバタで…!?みたいなワンシチュエーション。
釘宮さん演じるあさつんが、オフ会の際に「本当の自分を見たらイメージと違って嫌われちゃうかもしれない」という事で、イメージにぴったりな自分の妹を連れてきて「あさつん」として参加させる流れとその時のセリフがすごい胸に刺さった。
「私にはここがすべてだから、本当に大切な人達だから」っていうその言葉。ネットやSNS文化に慣れてない人からしたら微塵も理解が出来ない事なんだと思うけれど、私自身もSNSと本体とのギャップに関しては日々思い悩んだり悩まなかったりするので、そこに釘宮さんの儚い声も相まっても何故かすごい泣いてしまった。
この2016年において、ネット文化とかSNS文化が生活の一部にあるのは当たり前になっていて、その中でどれだけそこによっかかるのか、支えと依存の境界線はどこか、みたいな事を考える。
ネットがあると出会う事がなかった人に出会う事が出来る、でも出会わなくて良かった人にも出会ってしまう。そこは大分難しくて。
でもやっぱり私にとって「大事!」と思える人の何割かはネットがキッカケの人もいるので、そういう事に対して否定をする人間も出てくるし、肯定する人間も出てくるし、「考える」という事をした作品をこのタイミングで観られたのはよかったな~というところ。

あとはイヌッコロといえば9割大団円かつ最後の最後で一番キーになる人の発覚!というアレがすきなのだけれど、今回もそれが残っていて嬉しい。
イヌッコロ作品を観に行く時は、間違いなく「今、イヌッコロ作品が観たい」と思って観に行く時なので、観劇後の満足感が尋常ではないというか何と言うか。
で、話が最初に戻るのだけれど、今回の「冒険者たちのホテル」はメインの役どころを森さんとてっちゃんがやっていたので、個人的にはもう死ぬほど満足と言うか、これを求めていたんだ!!がどんぴしゃで与えられていて終わった後に何故か息切れしていた。
何年経っても、いくつになっても、好きな人たちは好きで変わらないものだよなあという気持ちになる。
最後の「ペネロペさん」に向けるアイル(森さん)の表情があまりにも好きすぎて、観劇当日大分盛大に噛み倒したのと喉がはっついちゃった事案(本人ネタにし済み)がどうでもよくなるレベルであった。
私は森さんを「声」で知って好きになったタイプの人間なのだけれど、表情が好きとか声が好きとか演技に落ちる瞬間って色々あるよなあと思ってみたり。
結局声の演技が好きな人は表情も大体好きだし、表情の演技が好きな人は声の演技も大体好きだからどっちが先とかはあまり関係ない気はするけども。


この後上演の「トラベルモード」は初演はDVD組、瑞樹さん演出のものに何故か凄いハマってしまって結構な回数通っていた組なので、出演キャストも合わせてとっても楽しみ。
同じセットを使ってどんな世界観が構築されてるのかわくわく!!!
BONBONは個人的に好きな劇場なので(トイレに行けないという怖さはまああるんだけど)、また直近で足を運べるのが嬉しいな~。
本当は各役者についてもうちょっと語りたかったのだけど、ちょっと今脳みそが溶けてる自信がありまったくもってロクな感想ではないけれどとりあえずこのあたりで。