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夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【舞台】トラベルモード

トラベルモード

@テアトルBONBON
2016年3月30日~4月3日

http://inuccoro.strikingly.com/

新年度一発目観劇、イヌッコロ2週目トラベルモード。
イヌッコロ(大好き)だよ!トラベルモード(好き)だよ!古川くん(にわか)と荒木くん(にわか)が出るよ!!!ということで行くの待ったなし案件。
なんだかんだで古川くんの舞台の出席率が大分よくなっている。

トラベルモードとわたし

2011年版は青柳くんが好きな友達が通っていて後からDVDで追い、2014年当時何故かよくわからないけれど瑞樹さん演出の「トラベルモード」という演目自体に突然ドはまりして勢いよく通っていた。そういう事よくある。
何がこんなにツボなのかはわからなかったのだけれど、凄い好きな演目だった。楽曲も好きだったのかも。
というわけで再演ものあるある比較表。

 2016年  2014年   2011年 
演出 佐野大樹 佐野瑞樹 毛利亘宏
劇場 テアトルBONBON サザンシアター 銀河劇場
エディ(アトス) 町田慎吾 川久保拓司 土屋裕一
レイモン(アラミス) 勝杏里 海老澤健次 鷲尾昇
マルセル(ポルトス) 田中稔 鷲尾昇 佐野大樹
ダルタニャン 荒木健太朗 林剛史 森山栄治
ジュシャール 牧田雄一 八神蓮 青柳塁斗
ミレディ 岩佐真悠子 藤田記子 深沢敦
支配人 小野友広 中川晴樹 岡田達也
ベルボーイ 古川裕太 林明寛 山田悠介


こうみると物凄い勢いで劇場のサイズ感が下がっていて驚く。(2011年はオリエンタル劇場の地方公演もあった)。でも個人的にはこの舞台は小さい会場の方が好きかもしれない。
というかワンシチュエーションコメディってやっぱりある程度距離が近くないと難しいものもあるので(会話の掛け合いとかテンポとか)なんだかんだ丁度良いところで観たのかもという印象。
2011年版はアンサンブルみたいな感じで4人くらいアクロできる人が入っていて、牧田さんは2014年版のコック役で出演されていたというメモ書き。

DVDで何度も観た演目とか、通っていた演目が別キャストで再演になった時のこの「すっごい次のセリフがすらすら出てくる」のにも関わらず「全然ニュアンスが違う」謎のデジャブ体験と言うか、一緒なんだけど全然違ってそれが面白い!みたいな感覚がとても好きなので、今回はそういった意味でも物凄い楽しかった。
イメージとしては2011年→2014年版は完璧に新演出でリメイクをかけていて、2014年→今回は微調整をいれてほぼ同ニュアンスでの再演(細かいディティールは異なる)という感じだった。

感想ぱらぱら

今回何より一番嬉しかったのが2014年版と同楽曲が使われてたこと。自分が通っていたというのもあるし、趣味の問題なんだけれどとってもテーマ曲やら戦闘時の曲が大好きで、なのにその公演はDVDにならなかったためにもう二度と聞けないんだな~と思っていたらまさかのイントロで背筋がゾクっとした。
しかも今回の公演はDVDになるらしいので、昔の公演の記憶を取り戻すのにも丁度よいかもしれない。

前週にみた「冒険者たちのホテル」と当たり前だけれどセットが一緒で、それが凄く面白かった。
このセットを間違いなく1週間前に見たのに、今からまったく別の景色を見せられるんだと思うと胸がどきどきしたというか、そわそわしたというか。
ホテル従業員の衣装なんかはわざと同じテイストで作られているのだけれど、「冒険者たちのホテル」は明らかに日本の高輪プリンスとか帝国ホテルとかなんかそういう感じで、「トラベルモード」は圧倒的に西洋の小ぢんまりした古びたホテルに見えるのって物凄いことだと思う。
舞台における「見えないものを見せる」という部分が好きな身としては、同セットで「ホテル」というくくりを使っているのにも関わらず、待ったく別の景色を見せてくれた今回の企画はとっても素晴らしいと思った。
同劇団が同じ小屋で連続で公演するスタイルが最近結構好きで(準備する側は相当大変だと思うのだけれど)、今回みたいに同じセットとか同じ記号をちりばめてあって、ちょいちょいとだけ双方の作品に関わるワードが出てきたりするこのリンクする感はおたくはたまらないよね~という。
別に知らなかったらスルー出来るレベルのネタだけど、色々知ってると尚楽しい、みたいなスパイスの利かせ方がうまいなあ~と思った。

今回、イヌッコロイヌッコロと騒いでいたけれど、トラベルモードの原案はパニだし、演出も佐野さんがつけているのでそういえばイヌッコロ作品ではないな…とは思ったんだけど、なんだかんだもしかして近いものはちょっとあるのかなと思った。ドタバタのレベルは違うけれどイヌッコロメンバーとも、客演メンバーとも親和性高くて観ていて楽しかった。
なんか「今これ観たい!!」という欲が2週間で上手い事がつっと満たされた感じというかなんというか。イヌッコロの企画が好きなのかも。

キャストと役について

自分が通っていた2014年版との比較もしつつぱらぱらっと。初演は生で見てないので比較するにはちょっと情報量が足りないので割愛。

エディ(町田慎吾)
そういえばこの間観た町田くんもクズの役だったなあとぼんやり思ってしまった。町田くん自体はとっても人柄がよくて素敵な青年だと思うんだけれどクズの役が続くとドキドキしてしまうところがある。町田くんのエディはなんかもう「切羽つまってます!」感が全面にでてて全力でドタバタしてるのがかわいらしかった。
2014年の川久保エディと林ダルタニャンは当人同士が長い親友ででも初共演!というのもあって物凄いにじみ出る何かがあったのだけれど、今回の町田エディと荒木ダルタニャンの本人同士はわりと他人なのにこの田舎の方の親友あるあるみたいな空気感はこっちの2人の方が勝って滝がするの、お芝居の力感じた。

レイモン(田中稔彦)
作中殆ど本名が出てこないけれどアラミスになりすましてたのはレイモンっていうんだよ覚えてね!!!!
レイモンはニセ三銃士サーの姫だと思っているばりに前回の海老澤レイモンがかわいくて死んでいた記憶がある、が、今回の田中レイモンも可愛かった。やっぱりレイモンってかわいいのかも、かわいいよね。
誰より三銃士にくわしくないくせに誰より冷静で、誰より良心を持ち合わせてるのに、誰よりもツッコミが冷徹なレイモンの最後の方の「エディ自分のこと頭いいって思ってるでしょ」からの「そうやって1人で逃げる気でしょ」のくだりがめちゃくちゃ好きなんだけど、この感情が上手く言葉に出来ない。

マルセル(勝杏里)
まさかこんなところで勝さんの声を聞くとはシリーズ。これこの間もどっかの感想で書いてたな、どこだ、後で探しに行こう。
マルセルは本当にTHEキモオタという感じが推せるのだけれど、神3とか推しって単語の意味合いが段々変化してきてるからこちら側の受け取り方も変わっていくよなあ~みたいなおたくの世界についてもちょっと考えてしまったりした。勝マルセルは本気でテーブルをぶち壊しそうな勢いがあってBONBONで見るには迫力が凄すぎてちょっとびっくりした、褒めている。

ダルタニャン(荒木健太朗)
荒木くんは顔が本当に綺麗だなあ(なんて身のない感想なんだ)。
ちっちゃいかわいいダルタニャンという感じ。前回林くんで大分大きかったので。林くんが前に!前に!前に!という感じの熱血バカなら、荒木くんはなよなよおっちょこちょい系バカという感じ。
ダルタニャンの「鎮魂際だったのかーーー!!!」というくだりがアホのように好きだったのでまさかここで荒木ダルで観るとは!?という感じで謎の幸福感を得てしまった。
荒木ダルは町田エディの事をシメられなさそうな感じが優しさが溢れていいなあと思った。
あとすごい余談なんだけれど荒木くんが客演で舞台に出るたびに「荒木扱いでチケット買ってください!」って裸のアメーバピグのブログ更新されるの凄い好き。

ジュシャール(牧田雄一)
青柳塁斗からの八神蓮からの牧田さんってすごい面白いなと思っていた。牧田さんのことは大好きですあしからず。
ジュシャールに凄い好きな記号が詰まっていて(アウトロー中二病ぽい、黒いなど)なんかもうすごい好きだったので今回牧田さんがやるの!?というのでめちゃくちゃ驚いたけど、やっぱりジュシャール好きだったなあ。
フェンシング形式の切っ先の細い剣ってすごいかっこいいし好みなのだけれど、持つ人を選ぶというか似合う似合わないかなりあると思うんだけど、牧田さんもとても似合っていた。あとやっぱり声が好きだなあとしみじみ。

ミレディ(岩佐真悠子)
初演から一番動いてるのはミレディかな、初演はお坊ちゃま系(男性だった)、2014年版は自称美女のおばさま、今回したたか美女。
岩佐ちゃんがミレディやるの!?どういうこと!?と思ったらジュシャールとのバランスがいい感じになっていてこれはこれで面白いかも~と思った。ミレディ良くない魅惑の女性すぎてちょっと辛かった。仮に川久保エディと並んだら多分私が死んでたから並ばなくてよかったなあとおもいました(こなみ)。
会場が狭くなるにつれてパンチの効いてるキャラクターが多すぎるとごちゃごちゃするのもあって、ミレディがある種薄く(それでも濃いけど)なってるのは良いバランスかも~。

支配人(小野友広)
冒険者たちのホテルでもホテルマンにイラついたのに今回もイラつく、という。「黙ってろって言った事を黙ってられない人」が私は凄く嫌いなのでどのトラベルモードをみても支配人にはイラつかされているのだけれど、でも結局最後めちゃくちゃしたたかな顔を見てしまうと「かっこいい!」ところっといってしまう、手のひら返しのおたく。ここにイヌッコロメンバーの小野さんを持ってきたのは当たりかなと思った。お陰で世界が凄いしまった印象。

ベルボーイ(古川裕太)
古川くんはジュシャールをやるのかベルボーイをやるのかトトカルチョ、見事敗北でベルボーイでしたありがとうございました。いやそれでも2択のうちに入ってたから当たりみたいなもんだ。
林くんのベルボーイが勢いのあるバカなら、古川くんのベルボーイは常識をしらないバカという感じだった。結局バカなんだけど、なんだろう、ちょっと悪意を感じるバカだった。チップのねだり方が特に。
なんだろう古川くんが演じる役ではじめて人間っぽい役を見たかもしれない。ベルボーイは確かにぶっとんでるし相当おばかちゃんだけど、正統派の人間というかなんというか。今まで観た事がないパターンの演技だったので「こういうのも出来るんだ~」というのがよくわかったし、今後も楽しみ。古川くんからにじみ出る「演劇大好き」オーラが好きなので、彼にはやっぱりこの路線で今後もやっていってもらいたいな~。私の好きな作品に出すぎている、うらやましい。

町長(佐野大樹)
大樹っちゃんは今回演出兼出演という形なのでそこまで深く演技の感想を~という感じではないかな?と思ったのだけれど、やっぱりオリジナル版に出演していたというかパニの1人なので、その1人がこの作品に出てるとしまるなあと思った。よくよく考えるとトラベルモードは常にパニの誰か(オリジナルメンバー)が別配役で出ている、それも面白い。
2014年版の時にアフタートークに出演していて色々話を聞いた記憶があるんだけれどそのメモをどっかにやってしまったので漁りに行きたい。こういう時本当ブログ書いとくと便利だよねって思えるから何故当時書いてなかったのかと悔やまれる。


2014年の時に自分が凄いハマった作品だったのだけれど、あの時サザンシアターで観るにはちょっと値段が高くて友達を誘いづらくて歯がゆい思いをしていたのだけれど、今回はむしろチケットが来いというくらいに結構早めに完売して、自分の身の回りの友人がちらほら観劇にいったので色々話が出来て嬉しかった。
トラベルモードもリバースヒストリカも定期的に観たくなるシリーズだからまたやってほしい。
あとイヌッコロといえば「ギャングアワー」をぜひ初演キャストでもっかい…というのを何度も言ってるのだけどそこは難しいのだろうか。もしくはあれもまったく別キャストで観てみたいかも。
イヌッコロでやった「ハッピーハードラック」という作品で、実はギャングアワーよりもちょっと前の時間軸の話を上演していて、それで大分高まってしまったタイプのおたくなのだけれど、私は鮫洲くんのその後が気になって夜も眠れないまま数年経ってしまったのでなんとかお願いします。
あのシリーズは本当におたくが大好きな記号がつまってるし、舞台としても楽しいし、私は大好きだからなんかもう1作くらいあってもいいとおもう。ぜひ、ぜひ。