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夢は座席で安楽死。

観る→考える→想う→書く。

【コンサート】おかあさんといっしょファミリーコンサート2016

おかあさんといっしょファミリーコンサート2016

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@NHKホール
2016年11月3日~11月6日

https://www.nhk.or.jp/event/okasan/


名前を聞けば誰でもわかる国民的お子さま向け番組「おかあさんといっしょ」、通称「おかいつ」。
月~土曜の朝8時からテレビのチャンネルをEテレに合わせれば誰でも見ることが出来る、歌や踊りやゲームがつまったわくわくの25分間だ。
そのおかいつが年に1回各地を回るファミリーコンサート(ファミコン)、あまりの倍率の高さは嵐をも越えると言われてたりなんだったりで、子供の頃はどんなに行きたいと泣きわめいてもチケットが当たらず連れていって貰えなかったそのファミコンに、成人おたく女子が満を持して参戦してきた話。

ここまでのあらすじ

ここ数年深刻なテレビ離れが続いており、部屋にあるテレビとレコーダーは「笑点を録画してみる機械」になりかかっていた。
友人に深刻なEテレ廃がいるために、日頃から「は~今そんなことやってんだ」みたいな事自体は把握していたし、自身も元は教育テレビ廃だったので基礎知識は高く、友人がそんなにのめり込むもの、また友人が楽しそうにしてる姿を見て「久々にテレビ見ようかな~」なんてぼやぼやしていた。
そんな友人が今夏「マジで今週のおかいつがやばいから見て欲しい」と言いながらクソコラブンバボン*1の動画を見せてきた。
その時の私の心境は「ついにEテレが壊れた」と同時に「こんな面白いものは見なくてはならない」に切り替わった。

件の夏休みスペシャルの再放送があるという8月最終週のおかいつをすべて録画して見たところ、公式が病気だった。
いい大人達が中々なテンションで蜂蜜を取ったり、シャボン玉をくぐったり、パンダのウンコについて一生懸命騒いでいる。地上波フルHDで見るクソコラブンバボン×6日間は電子ドラッグなのではというくらいの洗脳度の高さと「スタッフの寝てなさ」が垣間見えた。
そして友人に激推しされていた「かぞえてんぐ」に案の定本気でハマり、そこから私の楽しいEテレライフがスタート。
今は主に「コレナンデ商会」「みぃつけた!」「おかあさんといっしょ」をまとめて撮って夜に見て、見終わった頃に「2355」が始まるのでそれを見て1日を終える人間になってしまった。

そんなこんななにわかEテレ民ライフを進めながらふと「そういや、おかいつってコンサートあるじゃん?」と言うことを思い出す。
今年のコンサートはいつなんだろう?とHPを見たところ、申し込みがちょうど翌週から。これは行くしかねえ!と思い立ち、Eテレ沼に再び引きずり込んだ友人を誘ってポチポチとチケット申し込みをした。
0570から始まるダイヤルへの電話も、申し込み後の確認も本当に久々で、なんでもいいからアナウンスを早くしろと思いつつそわそわ当落確認日。


\チケットがご用意できました。/

「ウワァ~~ッッッ!!受信料払っててヨカッターーー!!!!」


かくして、Eテレ廃とにわか出戻りEテレ廃はNHKホール行きのチケットを手にすることになったのであった。

当日について

開演1時間前の10時に待ち合わせをしてNHKホールに向かうと、「NHK文化祭」なるものが開催されていた。明らかに事前の下調べが不足していたので反省をするものの、朝イチのグリーティングに遭遇し大はしゃぎ。



物販も無事に購入しお土産セットも頂いて、いざファミコンの世界へ!


NHKホールの大きくてずしりとした緞帳が上がると、そこにはダンサーさん達の姿があり、聞きなれたおかいつが始まる時の曲がかかっていた。
そしてそこに現れるお兄さんお姉さんたち。りさお(パントのお姉さんの上原りささん)は3階の客席まで上がってきてくれて、ものすごく間近でその姿を見ることができた、かわいかった。
ステージの上ではだいすけ(歌のお兄さんの横山だいすけさん)とあっちゃん(歌のお姉さん小野あつこさん)がキラキラにこにこの笑顔で歌っており、そこにりさおとよしお(体操のお兄さんの小林よしひささん)が合流し、「ガラピコぷ~!」のチョロミー、ムームー、ガラピコの3人を呼んでメンバーは勢揃い。

地方開催のファミコンは本当に「楽曲を歌うコンサート」なのだけれど(いわゆる出張公開収録的な)、東京のファミコンは「1つのお芝居の中でおかいつの楽曲が使われる」と言うものだった。
ストーリーとしては、だいすけ、あっちゃん、チョロミー、ムームー、ガラピコがお城のパーティに向かい、そこでよしお演じる王様と、りさお演じるお姫様に出会う。
本当はお友達を作って楽しく遊びたいと願うお姫様と、お姫様の事を大事にしすぎる余りにやりたい事をすべて取り上げてしまった王様のすれ違った心を、皆が仲直りさせて最後には皆でお友達だね!というようなストーリー。
お子様からしたらちょこーーっと難しい話かなと思うけれど、こちらからしたらセットは豪華だわアンサンブルはいるわ、大好きなお兄さんお姉さんとキャラクター達がお芝居をして生で歌っているのを観ることが出来て感涙ものである。
聞くと泣いてしまう「みんなのリズム」が生で聞けたのが一番感動した。「アイアイ」「イカイカイルカ」「ごめんねピーマン」など、誰でも一度は耳にした事のあるあの曲やこの曲も披露された。

物語が終わった後は、王様とお姫様の役を演じていたよしお&りさおも元の衣装になり「最後は皆がお待ちかね!体操の時間だよ~~!!!」と、皆大好きブンバ・ボーン!のコーナー。
ファミコンスペシャルバージョンのブンバボンは、イントロで照明に合わせてよしおが器械体操を披露してくれたのだが、めちゃくちゃキレッキレの動きだわ照明との一体感は最高だわ、その後NHKホールの広い広いステージ中心で一人でブンバボンを歌い踊るよしおは素晴らしかった。

ブンバボンが終わりいよいよフィナーレ。
しかし袖に衣装がえの為にはけたよしおが中々戻ってこない前に、お子様達が自分の席に帰ってしまった。間が持たなくなりだいすけが「最近は皆、お席に帰るのがはやいなあ~」とかボソボソ言うから吹き出してしまった。
最終的に「今ね、よしお兄さんが体操のお洋服から綺麗なお洋服に着替えてるから皆もうちょっとだけ待ってようね!…………まだかな?」とか言っててめちゃくちゃ笑ってしまった、そこは場を繋がないのか、素直なのかだいすけ、生のだいすけはやっぱり相当ツボだった。
その後じゃあ~とだいすけが話始めたらバツが悪そうなよしおが登場して、なんだかグダグダした感じで最後の挨拶に突入したのが凄く高まってしまった。
国民的お子さま番組のお兄さん達も絶妙な間繋ぎに弱く、一瞬こんなグダッとするのか、そうか人間だもんなみたいな感じで謎の感動を覚えた。
フィナーレの歌が終わり緞帳が降りると、特にアンコール等はなくそのままスムーズに終了。
3階のド後方の席だったけれど心底楽し過ぎて、友達としばらく放心していた。

かぞえてんぐさんについて

まずかぞえてんぐさんが誰かというと、だいすけが「数を数えるのが大好きな山に住んでる天狗」を演じる水曜レギュラーコーナーに出てくる天狗のおじさんである。
数年前からある公式が病気のコーナーで、謎に変態度が高すぎるあまり秒でハマったのだが、実際に検索で「かぞえてんぐ」と入れると「気持ち悪い」とか「変態」とか「放送事故」とか出てくる怖さがヤバい。
夏休みSPでは毎日かぞえてんぐさんの生活を覗いてみよう!というスペシャルコーナーがあり、わざわざかぞえてんぐさんの家のセットまで組んで相当変態度が高い事をやっていた。
今回のファミコンは地方でかぞえてんぐさんのコーナーがあったので、これは行ける!!!見れる!!!初かぞえてんぐ現場だ!(?)とはしゃいでいたのも束の間。
ファミコンでは入場時のお土産で当日のセトリが配布されるのだが、貰ったセトリに「かぞえてんぐがやってきた」の記載がない。
しまった、東京はスペシャル版だから出演がないのかもしれない……まあまたの機会だな、仕方ない仕方ない!と思いつつコンサートを見進めていく。

すると途中のシーンで明らかに不自然にだいすけだけが数曲の間姿を消していた。察しのいいおたくなのでめちゃくちゃソワソワソワソワしながら今か今かとその時を待っていると、まさかのステージのせりが開きはじめる、おたくといえば大混乱する一方だ。
くるくると照明が回り、ステージ左右の高い位置に立ったてんぐJr.達にスポットがあたると会場がザワザワしはじめ、ブワァ~~!!!とJr.達が吹くほら貝の音がNHKホールに鳴り響いた。
ゆっくりとせりが上がり、かぞえてんぐさんが登場すると会場からは黄色い歓声が上がりまくっていた(実際に私も冷静ではいられず結構いい勢いでキャーキャー言ってしまった)。
バックに4人のJr.てんぐをつけ、せりまで使い、物語の進行に一切関係ない怪しい天狗のコーナーが一番盛り上がって一番演出に力が入っているのがとんでもなかった。

通例の放送や、地方のファミコンではかぞえてんぐさんはチョロミーと一緒にコーナーを進める……のだが、今回の東京公演ではガラピコと一緒にコーナーを進める異例の組み合わせにおたくは大はしゃぎだった。
まずはかぞえてんぐさんとガラピコが初対面であり「あっ!チョロちゃんのお友達のピーコちゃんかあ!」等という、きちんと設定を崩さないままこんなところで初めましてをしているのがすごかった。
なにかと数えたがるかぞえてんぐさんに対して、ロボットなので予め全てのものの数を数えてしまっているガラピコとの噛み合わないやり取りや、最終的にりんごの数を数えてお花が咲いてご満悦のかぞえてんぐさんに対して「その頭の花はなんなんですか?いつも自分で準備してるんですか?」と、視聴者ばりの疑問をぶつけるガラピコは素晴らしかった。
おかいつスタッフ、かぞえてんぐに命かけすぎである。

かくして、無事に初かぞえてんぐ現場を満喫してにこにこしている私と友人であった。
生で見たかぞえてんぐさんはやっぱり相当変態度が高いなと思ったけれど、中々こんなことやってのける人もいないと思うので是非今後とも様子がおかしい姿が見れるかと思うと毎週水曜日が楽しみで仕方がない。


と、そんなこんなで大満喫してしまった。
お子さま向けのイベントはやはり色々と勉強になる事が多い。お子さまは難しい内容が入るとすぐ泣いたら飽きたりするし、逆に大好きなコーナーが始まると大はしゃぎだったりと、大変シビアな目を持っているのでそんなお子さま達のリアクションも楽しかった。
ただ、色々とビックリするような行動を取る親御さん達が多くてそれは本当に驚いたのだけど、まあ楽しかったのでとりあえずそこは「驚いた」にとどめておいたり、勉強になったなあと思うことにした。
「格安でいけるイベント」と捉えてしまえば本当にそれで終わってしまうのだけれど、クオリティの高い歌と芝居とダンスが観られて、まさにTHE劇場空間という感じで素晴らしかった。LIVE&ACT系だよねこれも。
お子さまの感性と考える力を育てて、目や耳を肥えさせるにはとても素晴らしい興行だと思うので、親御さんたちもただのイベントと捉えないで、一緒に物語を考えながら観て、そして楽しめればとても素敵な文化になるんじゃないのかなあとかどこの立場からかはよくわからないけど思ってしまった。
中々の倍率なので難しいかもしれないけれど来年も参加する機会があればいいなあ~と思っている。

ちなみに今回収録したものの放送は11月27日(土)の14時~だそうなので、かぞえてんぐさんのコンサート風景が地上波にて放映される事を祈りまくっている。
あの登場の演出はアイドルおたくの友達に見てもらいたさしかない、NHKさん頼みますカットしないで。

*1:現行の体操のコーナー「ブンバ・ボーン!」の夏休みSP特別編なのだがスタッフが5日くらい寝てないレベルのクソコラ感だった。