夢は座席で大往生。

観る→考える→想う→書く。

【フランケンシュタイン】闇の創造主は光

 
フランケンシュタイン2クール目がスタートしたぞ!!!!
ということで中川加藤回を観てきたものの謎の体験をしたら頭がぶっ壊れてしまったので自分の感情のまとめ。


概要

かきこにシュタインで8,000字書くほど居心地のよかった女があきかずを観たら貧血で倒れてトラウマになったという話です!!!!

めちゃくちゃ演技も歌もよかったし、誰も傷つける気はないけど、良く解らない感情に包まれていてそれをダラダラ書いていだけなので各自嫌だなと思ったら引き返してください、強く。切に。

じゃあインターネットの海に放つなよ!!!と思われそうだけどこの感情も大事にしたいし、一ヶ月もたったらこの体験を忘れちゃいそうだから備忘録。
むしろ書いて悪い夢だったと忘れたい。

2人の印象から

何から書いてもよくわからないからパラパラぐだぐだ書きなぐるぞっと!!!

もう思い込みと偏見なのでは?という所から始まるけれど、あきかず回ロビーの時点で既に光のパワーが凄かった。
そうだよな、光のもののファンは光属性だもんな、みたいな感じ。
2000年代の客席が真っ黒で声出さないと命がないKAT-TUNのコンサートがジャニーズだと思い込んでいたのに、友達に誘われてNEWSのコンサートに行ったらカラフルだし本人たちはサングラスかけてないし優しい言葉をかけられるしでびっくりしたみたいな衝撃があった。何故例えをどんどんわかりにくくするか。


つまり、始まる前から嫌な予感がやばかった。
なんだろう、多分すれ違った人たち(主にリピーターのファン層)が求めて期待しているものが、私と違うと咄嗟にわかったのだと思う。


前回自分が中川晃教氏を観たのが何かって、スヌーピー
いやスヌーピーからのフランケンシュタインはダメだろ。
ダメだし、今のメンタルへらへらな自分は負けるし、解釈という意味でも間違いなく死ぬ!とわかり切っていたものの、とはいえ観劇おたく、やっぱり自分の目で見て体感しないと納得が行かないので自ら確かめに行ったところ、満を持してだめでした。
大分だめだったし、もう1人の光のもの加藤和樹マンも強すぎてダメだった。

Wキャストにおいてどちらの解釈が正しいとかは一切ないのだけど、あえてその言葉を使って形容すると「正しくミュージカル、正しくエンターテイメント」だった。


中川ビクター、発声一言目で気が狂っていたし、神に愛されていたし、神に喧嘩を売っていた。
正直めちゃくちゃ怖くて、ああ世の中ってこういう”選ばれた人”がいるんだったなという現実をありありと目の当たりにされて本気で怖かったし、震えが止まらなかった。
才能が服着て歩いて歩いてるんだよな中川晃教

そういうえばアッキーが出てる作品って、アッキーが唯一無二シングルキャストをやってるか、ハッピーなものばかり観ているから、なるほどこのパターンでアッキーに触れるのは初めてか!と今更気が付いた、遅いって。
しかもそれのWが柿澤勇人ってお前、絶対だめじゃん(柿澤くんの解釈が好きだからそれの逆を行く解釈でタコ殴りにされたら死ぬよねという意味)。


対する加藤アンリ、強かった。
初演の時に私がとてつもない解釈違いを起こしていたその感情(初演時のブログ参照)は決して気のせいなどではなくて、本当に和樹マンと解釈違いを起こしていたらしい。
なるほど3年越しに気が付いた。私にはお前の感覚も愛も眩しすぎる。

Facebookで友達申請を拒否されたり(これは役の方)、ラーメン作る小粋な兄さんくらいでわりと「不憫な役が似合う」「観てると大体死ぬ」位の気持ちでいたけれど、知らない間に和樹マンもめちゃくちゃ進化していたようであった。
和樹の事、ラケット振ってる頃から知ってるつもりだったけど何も知らなかったよ…みたいな気持ちになってしまった。
ていうかこの3年で進化しすぎでは?加藤和樹って、誰???? (もう干支一周前の事らしい)

光眩しいシュタイン

そんな光と光の2人が創り出すフランケンシュタインは、私の目を眩ませ、思考回路を停止させ、自分の観てきたものや価値観を揺らがせた。

繰り返すが、どちらが正しいなんてことを考えるのはナンセンスで、そこを討論する気はまるでまったくないのだけれど、それでも「この人が正しい」と思わされてしまうような説得力というか、独裁者的な恐ろしさとカリスマ性がこの2人のフランケンシュタインにはあった。
そこがめちゃくちゃ怖い。


私の知らない世界、私の考えもしない世界、それが「正しい」と激しく主張している。
あれ?これが正しいのかな?私が思ってた事って間違いだったのかな?という錯覚さえ起こされる。

クラスの隅っこで弁当食べてる私の事、誰も否定してないんだけれど、中心にいる皆の笑い声が自分を否定しているように聞こえるんだよね!!!!!!みたいなヒステリーを起こしかけた。誰もそんな事は言ってないんだって。


何が言いたいかというと、それ位あきかずが強かった。
後の記憶がふやふやしている。
今日何を観て来たんだっけ、どのシーンが印象的だったんだっけ。
とかじゃなくて、「凄い」という記憶しかない。
本能的に記憶を消した可能性さえある。


アッキーが出る舞台は基本的に「曲を聞いている」というか「耳から入って脳に直接語りかけてこられている」ので、初見が中川ビクターだったらきっとストーリー進行をまったく理解出来ていないまま帰宅していたと思う。
しかし、ストーリー進行をよく理解した上で純度の高い感情だけをメロディに乗せられて耳から摂取したら、本当に頭がおかしくなってしまった。


これって洗脳なのでは?というくらい全てが眩しくて、価値観!正義!神!これが正しい!!!!みたいなものが耳から入ってそのまま脳みその周りにまとわりついて、ぎゅーっと締め付けられて、ボーッとしてるところを鈍器でガンガンぶん殴られてる気持ちになった。
つらい、つらすぎるよ。


それ位、中川ビクターの悲しみも嬉しさもあれもこれも全部そのまま無理やり同調させられてそれが自分の感情だとさえ思わされるこの状況が凄すぎて感動するとともに、きついという意味で無理すぎて本当に具合が悪くなった。
自宅に帰ってホッと一安心したら貧血で倒れたんで、もしかして生きる生物兵器とか?最終兵器晃教????


何が凄いって、その中川ビクターの思想だとか正義だとかを、加藤アンリが後押しして「絶対に正しい!!!!!」と耳元で叫んでいくので、メンタル丸腰すっぽんぽんで行った私は本格的にタコ殴りにあってしまって、明日登校したらもう私の席がないかもしれない…くらいまで落ちこんでしまった。
タッグがえぐすぎないかこの2人。
二度とこのコンビを観劇したくない位トラウマになってしまった。
あきかずを2回以上観れている人、とても凄いと思うし、私のこの謎の体験を色んな人にやって欲しいから体を貸し出したい。

その上で

当たり前だが2人の解釈が私と物凄く異なった。
そりゃそうなんだよ、かきこに観ててファイナルアンサー出てる時点でWは逆を行くからそりゃそうなんだ。

なので、私にはまったく理解できないタイミングで理解できない表情をしたりする。
この「理解できない」は意味が解らないということではなくて、私では思いつきもしないという方のやつ。
なんでそこでそんな顔しちゃう?そうなる?なんで????みたいな沢山のハテナが浮かぶにも関わらず、前述の様な歌唱の力で、自分と違う感性を「正しい」と思い込まされて観ている、という謎の状況になり、終わった後に頭の中がぐわんぐわんした。

かきこにが「観ながら一緒に考える」という感覚ならば、あきかずは「与えられてそうだと信じさせられている」というところだろうか。
騙されている訳ではなく、細胞からそうだと思わされている感が凄い。


この2人の演技プランと解釈が噛み合っている人間からしたら、それをここまで声高々に正論!!!!と叫ばれて、かつ自分の脳を満たしてくれる作品なら、そりゃ~~~~~私だったら全通しちゃいますよね!!!!みたいな気持ちだし、かきこにが地獄すぎて耐えられんという感想もよく解る。
ただ私は今混乱しながら文章を打っているように、めちゃくちゃ不思議な体験をしてしまった。
自分の持っていない思想が正しいと思わされる体験が出来るミュージカルとは一体???


そしてかきこにで大分麻痺ってしまった私としては、フランケンシュタインはすっかり「ビクターとアンリの物語」になっていたのだけれど、あきかずのフランケンシュタインはなんていうか、「ビクターの話」だった。

”ビクターが”神様になる話だったし、
”ビクターと”アンリの友情の話だったし、
”ビクターと”ジュリアの愛情の話だった。

そしてビクターがどこまでも正しかったし、ハッピーエンドだったし、勝利していた。


柿澤ビクターと小西アンリが1人では地に足つけて立てていないので「2人の物語」になるのに対して、中川ビクターも加藤アンリもどちらも1人で地に足つけて立っていて、個々の物語がある上での「2人の物語」であることが、強くて、眩しくて、そして寂しかった。

あれ、かきこにって二次創作??????原作がこっち??????と大混乱をするくらい、毛色が違う。違うのに説得力がいかつい。
なんだろうか、この何もかもから溢れる「これが正しいです」という空気。
中川晃教夜神月を演じたら、
「正義はどこに?」
「僕!!!!!!!」
~fin~
となりかねない勢いである。ディスカッションの余地をくれ。


これが才能か~と今この文章を打っている今はへらへらしているけれど、座席に座っているその瞬間はかなり「無理」でしかなく、きつかった。本当に眩しくて苦しかった。
あまりにも光が眩しすぎて、ただただこちらの闇が広がってしまった。
なるほど~~~小西アンリって今こういう気持ちの可能性!?!?!?!?


あきかずシュタインは本当に出会って二秒で恋に落ちて友情!愛情!殺意!幸せ!!!!みたいなはっきりしたものだとしたら、かきこにシュタインはこれってなんでしょうね~恋かな~友情かな~~幸せって~~~~うふふ~~~みたいな感じなので、そりゃあまあ私は後者の方が好きですよねみたいな話にやっとたどり着く。
こういうタイプが出会って二秒で恋に落ちる人種だなあ~~~と思ったりもした。
(※出会って二秒で恋に落ちることが出来ないので、出会って二秒で恋に落ちるタイプのミュージカルってすごいなと常日頃自分が思っているだけという話)

なんていうか、全体的にハッキリ言わないでいてくれて、行間うやうやしてくれるのが好きなので、あきかずシュタインは私にとっては大分ハッキリ全部答えを言ってきたのがきつかったのかもしれない。
同じ台本なので何もハッキリ言っていないのだけれど、ハッキリ言ってるんだよね!!!!

まとめよう

結論から言うと怖かったし謎のカリスマ性の高い黒ミサに参加して洗脳されかけたけど帰ってきました!みたいになってしまうのだけど。

きっとこれ、あきかずシングルキャストなり、Wがかきこにじゃなかったらもうちょっとすんなり観れていたのだと思う。
如何せん柿澤くんの作る世界と、かきこにシュタインが余りにも自分に居心地がよすぎて、だからこそ真逆の性質を持って、説得力のあるこのペアが怖くて辛くてたまらない。


あんなに愛おしくて居心地のいい世界の登場人物が、同じ格好して同じこと言ってるのに、まるでまったく違う思想を展開しているの、あまりにも怖すぎる。
ここに一生住みたい!と思わされるくらい居心地のよい場所が、今すぐ走って逃げだしたい空間に作り替わっている。
同じ台本だというのに、怖すぎる。
ミュージカルって、演劇って、Wキャストって、本当にすごいな、怖いなと心底思わされた。


そんなこんなで、全ペア観るぜ!!!!!と意気込んでいたものの、確実に今観たら死ぬと白旗振って敗北宣言をして友達に観てきてもらう事にしてしまった。
しかし本当に、ちょっと、それくらい無理でつらい。

行間を読みたいおたくだからこそ、これがかきかずとあきこにになったらどうなるか、どれだけ自分の精神がズタボロになるかは目に見えてるので、日生劇場に救急車を呼ばれるよりかは、楽しんできてくれる友人に突然チケットプレゼントを開催してる方がまだ理性がある。
というか無理だと思うものを無理してしまって、その作品を邪魔する事が自分にとって一番の罪なので、大人しく家でキノコ育てます。

勢いよくチケットを増やして、スケジュールテトリスしたくせに、具合悪くなって諦めてるのめちゃくちゃ自分でも自分がエンターテイメントかよと思うけれど、経済は回ってるし空席は出来てないからいいんじゃないかな!!!!
しかし、お前はこれ初演のときにやっとけと全自分に言いたい。
まあこの年になっても学びがあるっていいことだよね!!!!!!(めちゃくちゃ)


そんなこんななので次はかきこにで、最後もかきこにで終わる。
今回理解したのは、自分は柿澤勇人の相手役にめちゃくちゃこだわるという事実だったので次回から気をつけたいと思います。
というか2020かきこにシュタインがあまりにも理想ドンピシャすぎたのでは…?

ホリプロさん、小西私と柿澤彼でスリルミーお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!!