夢は座席で大往生。

観る→考える→想う→書く。

【舞台】リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

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2020年3月13日(金)~4月1日(水)
一部休演・3月27日(金)が千秋楽に変更
@シアタークリエ

https://www.tohostage.com/little-shop-of-horrors/


鈴木拡樹がシアタークリエでミュージカルをやる???????????
そんなの行くしかないだろ!!!!!!!
という訳で色んなご縁が重なって無事に観に行くことが出来ました。
鈴木×妃海回を観劇。

物語についてとか

1960年に公開されたアメリカのB級ホラー映画が原作。
1982年にアメリカでミュージカルになり、日本初演1984年。へーそんなにやってるんだ!!!
初演の陣内孝則のアランめちゃくちゃわかりすぎるし、直前の公演のシーモア相葉裕樹って書いてあってシーモアはひろきじゃないと出来ないのかよって一人で笑ってしまった、沸点が低い。

大本がB級ホラーなだけあって物凄くくだらなくて、物凄くどうしようもなくて、物凄く何も残らないようで、何か少しの教訓と「楽しい」って感情が残った。
エンタメだなー!!!って感じ。めちゃくちゃラフに楽しく観れてよかったな!!!


いわゆるパニックものなのかと思っていたら、「これからパニックものになる世界の序章」を見せられて、楽しかったしゾッとした。
全体的にわりと強引に話が進んで行くけれど、それはそれでまあご愛敬!
最後3DメガネでオードリーⅡが飛び出して、タイトルバーン!!!って目の前に出てくるの、楽しかったなー!!テーマパークみたいだった!!
ミュージカル観るのに3Dメガネが配布されるのも面白かったし、その使いどころも別に「なくても成立するのにわざわざやる」しょうもなさ、わかるよ、娯楽!!!


登場人物、全員バカで愚かでちょっと考えが足りない人達。
前アナでシーモアが「僕しかマトモな人がいない」って言ってたけど、お前も大概だよ!!!

自己評価が低いのにお互いに惹かれて、相手を上げすぎて「自分なんて」って言ってるシーモアとオードリーがかわいくて、けれど見てられなかった。
シーモアが欲に溺れるタイプの主人公じゃなくて、自己評価が低いゆえのこの展開は、自己評価低いがちの自分としては結構キツかったし、少しは自信を持って生きないとならないな…という気持ちにさせられたので結構学びがある。

しかもその自己評価の低さが自分や愛する人を不幸にするとかのレベルじゃなくて、人間全員やられるレベルのとこに行きつくから、中々どうして闇が深かった。


シーモアの情緒があまりにもアレすぎて色々好きなシーンがあったのだけれど、2幕でオードリーが喜ぶと思って革ジャン着てきたらめちゃくちゃ嫌がられて「これは捨てよう」と即座に言ったのが心底好き!!


花屋と街並みを切り取ったセットがかわいいし、ビガビガな照明がポップでグロテスクだったし、リアルな描写とフィクションが強い小道具や展開が、ミスマッチなようでとってもマッチしていて、長年再演されるだけの作品力を感じた。
鈴木拡樹とB級ホラーって絶対合うでしょ、と思ってたので見事に合っていて大満足でしたとさ。
「非日常」とか「トンデモ展開」という言葉がしっくりくるというか、鈴木拡樹本人がB級ホラーみたいな人だよね(?)。

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鈴木拡樹ってなんなんですかね。

私はもうずーーーっと宇宙人だと思って見続けていて、物凄く好きだけど人として惹かれるというよりかは「面白い生き物」と「役者」という2つの面で見て納得して終わり続けてもう大分長い時間が経つんだけれど、今日も今日とて彼は素敵で意味が不明だった。


これはもう周知の事実だし今回も当たり前のように感想に書かれていたけれど、歌が下手…というか歌えない。
下手じゃないんだよな、全く(というほどよりかは少し出来てたけど)歌えてない。
なのにこの歌ウマカンパニーの主役に起用されたことが何より一番凄いと思った。
そして、ハマり役過ぎた。

いやわかる、演技面だけで見たらそりゃシーモアやらすのは鈴木拡樹だよ!!!と思うけれど、けれどこの作品はミュージカルじゃないと破綻しちゃうのもわかるから、じゃあどうすんだ!って時に、それでもキャスティングしたことが凄かったし、キャスティングされたのも凄かった。
でもこういう鈴木拡樹がずっと観てみたかったからありがとう多方面~!!!!と思ってニコニコ観てましたとさ。


初期の頃から「歌ったり踊らせるとめちゃくちゃ不自然」というのが逆に私は興味深くて、こんなに感情を持っていて運動神経も声量もあって、どんな役でもわりとひょいひょいやってしまうのに、その二点はどうして出来ないのか、というのが皮肉じゃなくてめちゃくちゃ気になる。
本人自身も、芝居も独特のテンポを持っていて、特殊な世界観の中で構築されているというか、周りと色んな事がズレていて、それがでも悪意を持った不愉快なズレじゃなくて、なんかちょっと興味をくすぐるズレというか。
「出来てなくてかわいいー!!」とかいうタイプのズレじゃなくて、もう根本的になにか根深くあるやつ。
これがこの人の天性の持ち物なんだろうな~大本はなんなんだろうな~と思いながら、きっとこの答えは一生わからないんだろうな。


この挨拶の語彙も、挨拶に対するリアクションも鈴木拡樹!!!!って感じなんだよなあ。
私の考える鈴木拡樹が2020年もそこにいてとっても嬉しかった。


最初に観てから干支一周分くらいするけれど、本当にブレない何かを持っていて、どこまでも演じることが好きで役者の人だよな~としみじみしたので、これからも活躍が観れたら嬉しいな。


そして風魔の亡霊に取りつかれているから、やたら鈴木拡樹の話をする時に村井良大先生の話をしてしまうのだけど、先日ご本人が村井先生の名前を出したので私も元気!!!!
チャーリーブラウンを観た席とほぼ同じ席で観て、似たような前アナを言っていたので嬉しい気持ちでしたとさ!!!



結局この作品を観劇した翌々日とかからまた色んなものが中止になってしまったので、首の皮一枚…という感じで、何かのめぐり合わせて観劇する事が叶ったんだな、ととても色んなものに感謝した。
私もブレずに自分の芯をもって、これからも楽しくありたいなー!!!