夢は座席で大往生。

観る→考える→想う→書く。

【舞台】滅多滅多

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2021年5月21日(金)~30日(日)
本多劇場

http://kaki-kuu-kyaku.com/next/mettameta.html


本多で観る久々の柿本公演。
観終わった後の「楽しかったー!」を気持ち悪いと思わず、許容している自分がいて、これが2021年5月の世界線か…と思った。


柿喰う客へのクソデカ感情のあらすじはこちら!
ka-ri-ng.hateblo.jp


中屋敷法仁が幸せそうでよかった

中屋敷さん、ものすご~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~く幸せなんだな、と思った。
いや、幸せかは知らんけど、辛くなさそうだった。

中屋敷さんが柿で表現する、世間とか周りとか演劇へのコンプレックスとか、劣等感とか、「本当はこうなのに解ってもらえない」とか、「美しくありたい」けど「汚い部分も認めてもらいたい」の二面性とか、そういうものが好きだった。
だったって変だな、今もずっと好きなんだけど。


そういうきったねえけど美しい感情が自分の中にあるあれやこれやとリンクしたりシンクロしたりして「そうなんだよーーーーーーーー!!!!!!」って大騒ぎして、その力に殴られたり救われたりしたから「ずっと一緒に生きていきたいんだ」って思ってて、その絶頂が『美少年』だった。

『美少年』の時のシンクロ率が碇シンジ君とエヴァーみたいな感じになってたので、自分の中で「これ以上共鳴する作品ってもう二度とないかもしれない」と思ってしまった。
その感じが嬉しくて、でもそれ以降の新作を観るのも怖くもあって、みたいななんかそういう色々ぐちゃぐちゃした奴が一回ワーッと爆発して、気が狂ってた2019年の秋は初めて柿の公演を観る事さえも出来ないという状況に自分でドン引きし、昨年の『夜盲症』を楽しいと思った自分に気持ち悪いと感じたりしていた。


なんで気持ち悪いのかな~って思ってたけど、私はきっと柿喰う客の表現する≪辛さ≫とか≪苦しさ≫みたいなものと自分を共鳴させて、それを共有する事や、それを世間に対して「わかってよ!」って訴える事が、この劇団と自分の絆だとか、それが出来る事が仲間の証なんだと思い込んでたんだと思う。
2014年から今の今まで、ずっと。

柿喰う客の作品を観て「苦しい」と感じられる事や、その苦しさを感じた後に「でもこうやって同じ苦しみを持ってる人がいるんだ」と解る事が、自分にとっての救いだったし、生きててずぶずぶと依存して全力で寄りかかれる出来る物凄く大きな木だった。
だから、世間になんて認められなくていいからそのままでいてよ!!!って思ってたし、柿喰う客と「苦しい」を共有出来なくなってしまった自分ってもう仲間じゃないのかも…と思って勝手に落ち込んでたけど、今回初めて、そう、多分きっと初めて、柿喰う客の舞台を観て、柿喰う客と≪楽しい≫を共有できた気がした。


私も今相当メンタルイカれてるとはいえ、とはいえ人生の中では大分自己肯定感が(これでも)高くなってて、日常の些細な事を「幸せだな~」と思えるような日々を送っているから、だから柿喰う客がお送りする圧倒的フィクションが、”私の物語”で無くなってしまった事が怖くなかった、どころか、柿喰う客がお送りする圧倒的フィクションが”エンターテイメント”になっていたことを、”エンターテイメント”として楽しめている自分に対して「いや、これ、出来取るやん」とびっくりしたし、嬉しかった。

中屋敷さんに幸せになって欲しくなかった訳じゃないけど、きっと私はどこかで、中屋敷さんとか、柿喰う客と一緒に不幸でありたいみたいな部分があったのかもな~~~~~~~~~~と思い、それがもう本当にシンプルに、そしてスマートに「楽しそう!幸せそう!よかったね!私も幸せ!」ってなった事に、ただただ感動した。


私は、2015年に、あんなにしょうじきよしくんに「この指に集うな」と言われていたのに、それでもやっぱり集いたかったんだと思う。
柿喰う客に集って、柿喰う客の『桃太郎』の仲間に入れてもらいたかったんだと思う。
でも2021年の私は、今、自分の『桃太郎』が出来てる。
だから柿喰う客の『桃太郎』がどんなにハッピージャムジャム最高!なお祭り騒ぎエンターテイメントになったとしても、それを許容出来る自分がそこにいて、それを別離とは思わず、≪共生≫と感じられるようになった事で、「あれ、これって今一緒の空間で”仲間”になれてるかも」と思えて、幸せだった。

そっか~~~~~~~~~~私って、柿喰う客と一緒に幸せになれるんだ………という、物凄く新しい”幸せ”の形を見つけた気がした。
へえ!?!?!?!?

なので、柿喰う客の本公演を観終わった後に「楽しかった!!!」って思ったし、でもそれが悲しいとも切ないとも思いませんでした。
そういう2021年5月。私も何かから卒業しているのかもしれない。

絶対王政から多様性へ

中屋敷さんの(まだ中屋敷さんの話する?好きだね…。)、あの「俺が絶対に正しいし、俺の言う通りにしていたらサイコー」という頭の中身が純度100%で表現される柿喰う客が好きだった。
これは、わりと”だった”。

言葉では表現出来ないあのパキッとハマる感じは、良くも悪くも2021年はもうきっと出来なくて、でも代わりに得たものが多様性と言うか、他者への許容とか、役者にゆだねる事とか、そういう事な気がする。


私も私で、中屋敷さんの意図を汲めない奴はなんでこの劇団におるんじゃ!!!!!!!!みたいな所が相当あったし、柿を昔から好きな人達って神セブンこじらせみたいなの絶対あったし、中屋敷さん自身も「それちょっと違うんだよな」みたいな感覚を楽しんでる事もあれば、きっとそうじゃないって思ってるんだろうな……みたいな、その本当に些細な、糸がほつれてる程度のコミュニケーションの祖語が気持ち悪くって、うーーーーーん????となってしまう、みたいなのがきっとまあ多かれ少なかれ自分の中にはあったんだけど。

今回の『滅多滅多』は、全部が許容されていた。
なんだろう、中屋敷さんの意図にそぐわないもの、が、無かった。
無かったって私が言うの変だな。
でも、少なからず1回だけ観劇した私からしたら、そういうストレスが無いように感じた。
だから「許容出来るものが増えた」んじゃないのかなあと。


メンバー個々の良さや悪さを、出演してる20人がちゃんと共有して、それぞれが動きやすいように動いて、でもそれがカチッとハマってて、ただ柿喰う客メソッドに乗っ取って演劇をやるよりもよっぽど柿喰う客だったし、新しいものが沢山なのに懐かしさの海でおぼれそうだった。

そう、これ、柿喰う客~~~~~~~~~!!!!ってなってすごく楽しかったし、多分私は、「これが柿喰う客だよ」っていうのを、決めつけすぎていたのかもなあ、と、反省した。
おたく特有の「こんなの○○じゃない!」に縛られ過ぎていたのかもしれない。

その上で、舞台上に「これは違くない?」みたいなものも、それを発する演者のギスギスも無かったから、私自身も「わーい柿喰う客だー!!!ヒャハー!!!!」ってなったし、なんのストレスもなく楽しめた。


中屋敷さんの頭の中にあるものを役者を使って体現する、そんな楽しいおもちゃ箱が柿喰う客と言う集団ならば、やはりどこまでも崇高で美しい劇団だな……と思わざるを得ないんですよね、本当に。
何がよかったとか、誰がよかったとか無い。本当にない。全部よかった。
最初から最後までの75分全部、滅多滅多な時間全部が唯一無二のひとつで、それがただただひたすらによかった。

内容もわかりやすいし、テンポも速すぎないし、「え?何?」みたいなシーンがまったくなかった。
無駄ばっかだけど無駄がないというか、中屋敷さんとか柿喰う客が”何がしたい”のかは物凄くシンプルにわかって、初見殺しではなく楽しい演劇だったと思う。
なんかこう「解んない奴には解んなくていいよバーカ!」みたいな壁がすっかりなくなってた。気がするけど、これは私の穿った見方なのかもしれない。
まあ、観たいように観て、捉えたように捉えるのが演劇だから、それでいいのかな。
私も、柿喰う客も、なんか大人になった気がする。知らんけど!!!!!(魔法の言葉”知らんけど”!!!!)


中屋敷さんにも、柿喰う客にも、劇団メンバー全員にも幸せでいて欲しいから、どうかこれからももっともっと観た事がない世界をたくさん見せてくれたらいいなあ!と思ってる。
私はきっと、毎日はそこにはいないけど、必ず駆けつけてこっそり仲間にしてもらうので。

柿喰う客が本多で本公演をして、それを客席から見つめてる時間が幸せなんだって思える今に対して、物凄く自分の精神的成長を感じたので、柿と過ごした時間の今までもこれからも、私の血となり肉となり、永遠に一緒に生きていくんだろうなあと思いましたとさ。

とにかく劇団ってサイコーでは!?!?!?!?!?!?!?!?となったし、私の生きてる中で一番好きで、一番大切で、一番愛しい演劇は間違いなく今日も変わらずここにあると思えたから、これからも全力で応援してます!!!

演劇LOVE!!!

個々への感想

出演者だけで20人いるからパッと!パッとね!!!!


田中穂先
穂先くんがセンターにいる本多劇場ってハッピーなんだなと思った。
中屋敷さんの”幸せ”とか”演劇やってて楽しい”を具現化するって穂先くんなのかな~~~と。知らんけど!!知らんけど!!!
甲子園のサイレンみたいな声が出てびっくりした。美少年のあのけたたましさの5倍くらいあったけど声量はどこから一体……???
穂先くんが一体どこまで行ってしまうのか、物凄く怖いし楽しみだなあとゾクゾクしている。


加藤ひろた
松本大介氏の照明を浴びると途端に心底エロくなる男。
中性的で耽美なエロさから、大人の男のエロさになっていた(Twitter見たらセクシー担当封印されてたけど)。
ずっとリコーダー盗まれそうな側だったのに、リコーダー盗む側になったかあ~という気持ち。
「まーしろっ」は全オタク女が好きな奴じゃん????となった。主語がデカいね~~~!!!
穂先&ひろコンビに並んでて欲しい疚しさしか持ってない人類なので今回もにこにこしました。へへっ。


福井 夏
ものっっっっっっっっっっっっすごく大人になっててびっくりした。一番大人を感じたの、なっちゃんかもしれない。
どうやってもおっぱいばっかり見てしまって、物凄くよくない気持ちになりながらも、でもおっぱい見せる格好してたから見るよね。
なっちゃんのお芝居が一番変わったな~という印象なの?か?なあ???クローズな演劇から、オープンな演劇になった気がする。物凄い余裕があった。
前回に続いて夏さちがアチィかったので「やっぱり性癖が…………」としかならなかった。


北村まりこ
クロバット出来る若手俳優テニミュに出ると謎のアクロバットが入るように、お歌が歌えるまりちゃんが柿喰う客に出るとお歌が聞けるのだ。
おでんくんの面影がもはやないじゃん……。
まりちゃんの、役至上主義で先輩だろうがなんだろうがそれを一切感じさせないあのあっけらかんとした所が大好きなので、かすみちゃんに容赦ないとこ凄いよかった。


中嶋海央
パッション担当!!!!!!!!!!!!!!!
今みおくんが赤坂くんやったら、とあるホテルっていうかとあるちゃんこ鍋屋になりそう。
走る姿と殴る姿が美しすぎて「これは殴られたくない?」となってしまった。
こんなに天真爛漫なのにクズが似合うの凄いなあ。


佐々木穂高
こんにちは!はじめまして!!声がいい!!!!柿にいないタイプの声が来たな……凄い!新しい素材だ!!!
全然新人に見えなくて(これは他の子達にも思う)、マジで新人なのか?中屋敷さんの芝居何本も出てた?みたいなタイプが多くて今回本当に安心感が強かった。なるほど。
どうみてもアル中感に親近感しかわかなかった。
穂先と穂高がいる劇団になったのか……。


葉丸あすか
葉丸さん、マジでこの舞台の”芯”って感じだった。一番の骨格の所。
中屋敷さんの新作に葉丸さんがいるのいつぶり???となったので、葉丸さんがセンターにいるだけでもう嬉しい。
柿特有のあのSEぐわんと身を揺らす葉丸さんの身体能力がやっぱりとっても好き。
葉丸さんとわたるさんが並んでると気が狂いそうになるの、やっぱり私が第二世代(と勝手に呼んでいる3人)がすごく好きだからだと思う。
次は3人が共演してるのも観れたらいいなあ!!!!!!


永田紗茅
柿の物語の中心にいるのがすっかり当たり前になっていて「うーん!わかる!」としかならない昨今。
サバンナから早6年、さっちゃんは今日も少女である。
なんでこんなに汚れない純粋無垢なままなのかなあと思いながら、少女というよりかは、少女をやってるアスリートなのかもな、と思ったりもした。
さっちゃんの表現する”好き”がいつも痛いから、今回一番苦しかったのはそこかもなあ。


長尾友里花
新メンバーのいくみさんと相反するタイプの少年を出されて「あーーーーー!!!!これ私が好きな奴なんですけどー!!!!」となった。
今までの長尾ちゃん、わりと「ボーイッシュをやらされてる」みたいな所があった気がする、いや、そこまでやらされてる感はなかったけど、なんかどっかフェイクっぽいというか、イミテーションっぽかったのが、今回物凄くシンプルに少年だった。
何一つも違和感がなく”いる”と思えたあの感じは、本人のやり方もそうだけれど、周りとのバランスもそうなのかなあと。


とよだ恭兵
バカをやらせたら天才なのでは??????(字面のバグが凄い)
鍛え抜かれた筋肉量も相まって、ものすっごく突き抜けたバカになっていた。凄い。
『俺を縛れ!』くらいの「わー!バカの子だー!!」感から、そのバカさが本当にソリッドになってて(どういうこと?)見てて気持ちがいいバカだった。
世界、救えそう。スポットライトより眩しかった。


蓮井佑麻
あ、ここって幼馴染なのか!!!!(パンフレットを途中までしか読んでない顔)
決して悪い意味ではなく素朴というか、柿喰う客に良心がやっと舞い降りたのか?みたいな存在。
キャラが薄い訳じゃないんだけど、濃すぎず出すぎず、物凄くシンプルにそこに”いる事”をしていて、いると落ち着くし、彩りがいいし、アクが強すぎる訳じゃないけれど、物足りない訳でもなくて、こういうキャラクターも今まであんまり体感してこなかったから「へえ!!!!!!」と新しい発見をさせられている。


沖 育美
初恋を自覚した後にフラれてくれ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
2021年に天邪鬼をやったら、ななひかるくんはいくみさんがやるんだろうなと思った。
顔面偏差値クソクソ高くて男装カフェで働いたらおたく5億人位つきそうな最高の少年だったけど、歌い始めたら突然シンガーソングライターの甘い歌声でドびっくりした。
「歌い始めたら」………?????(観ればわかるのでとりあえず観てください)


浦谷賢充
女性劇団員に男子をやらせて、男性劇団員に女子をやらせるの、演劇の極み乙女って感じじゃないですか。
いる、いるいるこういう女子。いたよ。本当に5年生の時クラスにいた、そんなに可愛い訳じゃないのにわりとクラスの中心にいて自分が可愛いと思ってる女子。
あまりにも「いたなあ!!!!!」となったので途中で憎くなった。エンジェルブルーの服とかよく着てたよ………。


七味まゆ味
ご本人に「悪意がある」と言われてもめげずに私は美少女と言う!!!!!
いや、まゆ味さんのピュアさが凄く好きなんですよ、私は。自分が持ち合わせてないものだから、いつでもすごく惹かれてしまう。
空気が美少女だし、表情が美少女だし、ひよりみずきちゃんとか今回のかすみちゃんみたいな役をやって欲しい~~!!!!と思ってるので、終わった後「美少女だったなあ」とずっと言っていた。
中屋敷さんがまゆ味さんの足をもぎたくなるのって、絶対足が綺麗だからだと思うんですけどどうなんですか????
アフタートークで質問してよかったら聞いてたな。「違う」って言われそうだけど。
でもあのミニスカートから流れる足のライン見てたら、もぎたくなるし折りたくなるの、わかる。


村松洸希
映像で観た『御披楽喜』での村松くんの動かし方を見て「あーーーーーー!!!!!」となっていたので、今回やっとその感じを生で観れて「なるほどなあ」と思った。
『流血サーカス』の時とか『俺を縛れ!』の時はどうやってもデケェな!!と思ってたんだけど、今回マジで一瞬もデケェな!と思わなかった。
当たり前のようにそこにいる事に違和感がない。それって物凄い事では???
ましろくんと背中合わせエモエモポーズしてる時、二人ともスタイルがいいから目がバグった。


原田理央
りおさんのちょっと浮いてる感じ(なんだろう柿の色から?そんな事言ったら全員浮いてるんだけど上手く日本語にならんね)が逆にこのチーム(チーム?)だと調和して見えて、ていうかなんだろうこの七不思議組凄いよかった。全員のアクの強さがいい感じに煮詰まった結果、物凄い美味しい鍋出来ちゃいました!みたいな感じで、すべてのバランスがよかった。
トリッキーの飛び出どころが今回とても絶妙でよかった。
今、『無差別』観たら絶対もっと違うものが観れるんだろうなと思う。今のりおさんで大楠古多万観たいや~~~~ん!!!!!


今井由希
最早何もズレてなかったんだけど去年の11月から今までの間で何があったのか物凄く気になる。あと、より一層美人になりましたね。
突然メトロノームbpmを調節されたのか、ゆーきさんのあのどんくさい感じが1ミリもなく、なんならめちゃくちゃ心地よいテンポでそこにいてびっくりした。
後はりおさん、わたるさんと同チーム(チーム?)だったので、にんぎょひめで培っていたあれやこれやそれが発揮されてたのか、ここ3人のチームワークとセリフ回しが凄い心地よかったです!!!
髪の毛が超綺麗で羨ましかったので、シャンプー何使ってるか教えて欲しい。


田中 廉
「スタッカート!!!」で死ぬほど笑ったからDVD出たら100回観るんだろうなこのシーン。
りおさんとの対立構造がやっぱりおたくの好きな奴で「はい~ビジュアルがいい~関係がいい~~」となって、まるで何かの2.5を観てるかのような感じだった。
私、もしかして原作(原作?)でベートーヴェンモナリザのコンビのおたくだったのかもしれない。


山中啓伍
七不思議に新人が2人いる事によって、脳がキャパオーバーを起こしているのはもうどうしても仕方がない事なので許してください。
しょうがない、見てきた時間の長さが違うから出て来る言葉の数もどうしたって違うのだ。
かすみちゃんの足を狩るシーンがものすごくよくて、いや、やっぱり皆なんかいい意味で「柿喰う客の先輩って凄いから」という怖気がないというか、先輩に対してグイグイ来れてる気がする今回の新人……。
芝居だから勿論当たり前なんだけど、でもそういう壁を感じない距離感だったから、ごく当たり前にそこにいて、違和感がないという事で突飛した感想が出てこないの、間違いなく誉め言葉なんだよな。
浮いてたら「いや浮いてたわ!!!」となってるので、ストレスがなく悪印象が無いという事は、好印象なのである。


大村わたる
70歳になっても『八百長デスマッチ』やりたいという言質が取れてるので私は通います!!!通いますってば!!!!!!!
わたるさんが喋り出すと本多劇場が全員「来るぞ…」って身構えるあの感じ、大好き。
絶対的に火傷するシーンなのに、わたるさんが口にすると世界で一番面白い言葉のように聞こえるから本当に不思議。
これはわたるさんに限らず勿論全員だけど、けれどわたるさんがいない公演で誰かがわたるさんのやってる事をやろうとしても間違いなく出来ないから、やっぱり私はわたるさんがいる公演が好きだな~~と思う事しか出来ませんでしたとさ。


岡田太郎
デデさんか、太郎さんか、入交さんか!!!みたいな中で、太郎さんの楽曲が来るときってオシャレすぎず、スタイリッシュ過ぎず、等身大で「遊ぼうよ!」みたいな空気になるというか、全身全霊をかけた悪ふざけ!って感じなのでめちゃくちゃ心が踊った。
楽曲販売してもらって、コロナが落ち着いたら皆で踊りたい。


松本大
どう考えても大介さんが今回のMVPでは……???と思ってしまうんですけどそれくらい劇場に入った瞬間から「照明!!!!!!!」となったし、観てる途中も完全に吸い込まれるターンが何度もあったので凄かったです。
大介さんの照明あってこその柿だよなあ。赤と緑を両サイドから当てるアレが、私は大好きである。


山本能久
大介さんの照明と、山本さんの音響があって全部ハマる!!って感じ。本当に。とても。
スタッフクレジットにこのお二人の並びがあるだけで一生安心してられるし「これ好きな演劇だ!!!」となる。
「柿SE集」みたいなの、言い値で売って欲しいやつですよね。
今回も音照がとってもぱちっとハマってて気持ちよかったです。


川除 学/赤坂有紀子
こんなに大所帯で、こんなに事故りそうな事が多々舞台上で起きてるのにも関わらず、安全に公演が出来てるのってやっぱり舞台監督さまさまですよ……と心から思います。
今回のあのヤバいプラン達を、どういう顔して聞いていたのがとても興味がある。
柿のスタッフ陣、本当に、とても寛容。


西本朋子
特に七不思議の衣裳が可愛すぎるんですが一体!?!?!?!?!!?!???
全体的に真っ暗闇な劇場の中、白基調の衣裳に照明がまあ生える事生える事。
どの衣裳も可愛くて、それぞれに似合っててとても素敵でした!


門永あかね
柿の作品の中で、唯一柔らかさを持ち合わせてるのがメイクな気がする。いやもうすぐ適当な事言うからアレだけど。
一番優しくて、一番繊細で、一番やわらかいあかねさんのメイクが、あんまり仲良くない今作の登場人物をやんわ~りつないでるみたいな気がして暖かさを感じた。あんなに冷たいメイクなのにね。


山下浩
私は山下さんのおたくなのか、柿喰う客のおたくなのか解らない人生を送っているので、めこちゃん一覧を見てずっとにこにこしてました。
ポスターにして売ってくれたら部屋に貼ったのに………。
文字がたくさんある山下さんのデザインが好きだから、文字がたくさんあるパンフレットが勿体なくてまだ読めてなくて「文字がたくさんある!!!」と思って眺めてるので早くちゃんと中身が読みたいです。


神ノ川智早
”そのまま”を切り取るような神ノ川の撮る写真は、まさに”真”を”写”すものだなあと毎回思う。
劇団員が、作品が、いつも”そのまま”写っていて、誰かがカメラを構えてフィルターを通してもまっすぐ伝わるのがとても素晴らしいよなあと。
今回の宣伝写真も、舞台写真もどれも素敵なものばかりでした……うっとりしてずっと眺めてしまう。
こういう写真が撮れるようになりたい!という理想が、神ノ川さんの撮られる写真かもなあ。


制作スタッフの皆様
ロビーのお見送り、Zoomで楽屋と中継するシステムが天才すぎました。
いつもの皆さんが迎えてくれるところから始まる柿喰う客のロビーの安心感をありがとうございます。へへ。


中屋敷法仁
私、やっぱりどうやっても中屋敷さんの事が好きみたいでした。
人生で出会ってきた中で一番大好きな劇作家です。あなたの書く戯曲が大好きです。
どうかこれからも末永く、あなただけの新作を書き続けていてください。
いつまでも楽しみにしています。

まとめ

劇場出て暫くの間忘れてたけど、この物語を観てる間、コロナだってこと本当に忘れてた。
作品に一切そういう要素が無かったから、本当にコロナなんてない世界で演劇を観てるみたいな気持ちで、無我夢中で75分過ごしてた。
ただただ単純に、シンプルに、ピュアに、演劇が好きだという事、演劇って楽しいという事、演劇が出来て幸せだという事がわかるこの作品が、1人でも多くの人に届いたらいいなあと思う。
初見の人は一瞬理解するのに時間がかかるかもしれないけれど、当社比大分わかりやすいよ今回!!!!!!
あと、当社比苦しくないしポップ!!!!!!!

5月27日(木)に配信があって、なんと6月20日までアーカイブで観れるので、劇場に直接足を運ぶのは難しくても、配信ででも観てもらえたらいいなあ!という感じ。
「これ、私の大好きな演劇なんです!」って胸を張って紹介が出来るから!!!!
私も本&乱共に配信で観ます!!!楽しみ~~~!!!やった~~~!!!!!!

ぜひご注目ください!
kaki-kuu-kyaku.com

乱痴気観た後の感想

togetter.com